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ホロスコープのハウスの読み方を解説します

ホロスコープの読み方 入門編⑦

ハウスは活動場所

さて、ハウスについて書いていきます。
ホロスコープリーディングの基本3要素は、天体、サイン(星座)、そしてハウスです。

天体とサインからは、あなたがどのような性質を持っているのかを見る事ができました。愛する心はパワフルだとか、闘争心は控えめだとか。 

でもこれだけでは、まだ情報が足りません。 というのも、愛するにしても、戦うにしても、どんな場面でその心が発動するのかは人それぞれに違うからです。 
ハウスからはこの「どんな場面で」を読む事ができるのです。

私たちは地球上で生活していく中で、様々な活動をしています。
社会人ならば平日は職場で仕事という活動をしていますし、学生は勉強という活動をしています。 休日は遊びや恋人探しなどの活動をするかもしれません。

仕事や恋愛、学習、人間関係やパートナー探し、結婚、などなど
私たちは、日々の生活において、必ず何かしらの"活動"をしています。

今風に言うと、婚活をしたり、就活をしたり、恋活をしたり・・・などもこれに含まれるでしょう。

ホロスコープにおけるハウスとはそうした"活動場所"とか"活動場面"を表しているのです。

例えば、あなたの金星はどこで活動するの?

具体的に見てみましょう。
例えば、あなたのホロスコープの金星が牡羊座にあると考えて例をみていきますね。

金星は愛や楽しみを司る惑星でした。牡羊座は血気盛んで勇猛な性質があるので、あなたの金星は、積極的に愛したり、楽しむことになります。

しかし恋人を積極的に愛すのか? 家庭を積極的に愛すのか? 仕事を積極的に愛すのか? 家庭を積極的に愛すのか? 友人達との絆を積極的に愛すのか? ・・・ 

積極的に愛す、といっても色々ありますよね。
あなたの金星はいったい、どこで活動するのでしょうか? 

それは、あなたの金星がどのハウスにあるかによって決まってきます。
つまりハウスを読めば、かなり具体的にあなたという人間がどんな人生を送るのかが見えて来るわけです。

1ハウス

1〜12までのハウスをざっくりと見て行きます。

まずは第1ハウス。
1ハウスは自分自身を表します。社会に見せて行く顔や、外見など見た目、その人が醸し出す雰囲気などもこのハウスから読む事ができます。

ところで、ハウスって「活動場所」や「活動場面」を表すんじゃなかったっけ? それなのに自分自身を表すとはどういうことでしょうか? 
1ハウスは少しだけ特殊なので注意が必要です。 

ここで、分かりやすくするためにパソコンで例えてみましょう。(分かりにくくなってたらごめんなさい)

パソコンには色んなソフトが入っていて、文書を作成したり、表計算したり、写真を加工したり様々な活動をします。 んで、それらソフトを動かすための土台となるソフトがOSと呼ばれるものです。 OSは有名どころだと、ウィンドウズ、マック、リナックスなどでしょうか。

1ハウスというのは、このOS(オペレーティングシステム)もしくは、パソコンそのものだと考えると分かりやすいかもしれません。

つまり、1ハウスというのは
何をするにもついて回るその人の土台となるものです。

WindowsにはWindowsっぽさがあり、MacにはMacっぽさがありますよね?
クセや特徴があるのは人間も同じ。何をしても表れるその人っぽさが表れるのが1ハウスというわけです。

ところで相手与える印象って自分では無意識であることが多く、あなたはこういう人ですよね?と言われてもピンと来ない場合が多いようです。

2ハウス

2ハウスは価値や所有のハウス。持って生まれた才能などもここに含まれます。その人がどのように財産を増やして行くのか?といった事もここで見ます。

3ハウス

3ハウスは知的活動のハウスです。本を読んで勉強したりコミュニケーションをとったり。読み書きそろばん、小学校レベルの基礎的な学習((高度な専門知識の学習は9ハウスになります)) 小さな移動や兄弟姉妹との関係も表します。

4ハウス

4ハウスはその人の心の帰る場所。普段は社会人や学生として外に出て活動していますが、必ず家に帰ります。 4ハウスは、自分が最もくつろげる場所であり、心のふるさとでもあります。4ハウスに星が多かったり強調されている人は、社会生活よりも家庭に重きを置いていることが多いでしょう。

5ハウス

第5ハウスは遊びや自己表現のハウスです。 趣味や好きな事に没頭することや、恋愛などもこのハウスの担当です。
このハウスに多くの星が集中している方は、人生の中で遊びや恋愛、自己表現に多くの時間を費やすでしょう。

6ハウス

6ハウスは奉仕活動のハウス。 奉仕というのは、その対象のために忠実に尽くすってことです。

例えば社会への奉仕。一番分かりやすい例は仕事でしょう。このハウスは雇用のハウスと呼ばれることもあり、あなたの適職や働き方、どのように社会奉仕していくのか?を読む事ができます。 また自分にも奉仕します。これは健康管理のこと。心や体のメンテナンスです。

7ハウス

1ハウスが自分でしたが、正反対にある7ハウスは"相手"を表します。
故に、7ハウスは対人関係のハウスと呼ばれます。あなたが人生でどのように他者との関係を築いて行くのか?を読む事ができます。 人間関係やパートナーシップ、さらには結婚もこのハウスの担当です。

8ハウス

8ハウスは共有のハウス。 このハウスでは、自分と他人の境界線が無くなり溶けて混ざり合います。 人生ではこうした経験を通じて、自分を再発見したり、また変容させていく経験をすることになるでしょう。

人間関係は7ハウスよりも深く、親密で濃厚です。性的感関係もこのハウス。 また8ハウスは遺産を表すこともあります。これはあなたとご先祖様との間で資産を共有している状態です。

9ハウス

9ハウスは探求のハウス。知らない事を知りたい! 未だ見ぬ景色を見たい! このハウスは知的探究心旺盛に、色々なことにチャレンジします。 知らない土地への旅行、専門知識の習得などを通して、精神性を発達させていくのです。 このハウスに星が多い人はと留学してたり、読書マニアになったりします。 ただ、純粋に探究心のみで活動するため才能を無駄使いしやすいとも言われます。

10ハウス

10ハウスは社会的な最終目標を表します。 肩書きや名誉のハウスとも言われます。
反対側にある4ハウスは、家庭や家など基盤となる活動を表すのに対し、10ハウスはあなたが求めるべき社会的なゴールです。 あなたの天職や適した肩書きもこのハウスで見ます。

11ハウス

11ハウスは人脈やコミュニティーのハウス。人間、1人の力では大きな事は成し遂げることはできません。 このハウスからは、あなたが同じ目的を持つ仲間達と、どのように関わって行くのかを読む事が出来るのです。気軽なサークル活動などの類もここで見ます。

12ハウス

このハウスが表すのは、潜在意識、もっと言えば魂、さらにはその奥の奥にあるもの。

エドガーケイシーなどの例を見ても分かるように、人間というのは、この肉体だけが存在の全てというわけではないようです。 体の中には心があり、さらにその奥には潜在意識が、さらにさらにその底には集合無意識という広大な領域が横たわっているようです。

普段、私たちは、そうした深遠な世界を意識することはできません。 なぜなら表面意識が活動している間は、深層意識は表には出てこないからです。 どうやら、人間というのはそのように作られているようです。 しかし意識の底に眠る潜在意識が、ふとした瞬間に表面化することがあります。ふとしたインスピレーションであったり直感であったり。 このハウスはそうした物事を表します。目には見えないものという意味から秘密のハウスと呼ばれることもあります。 日常生活ではお酒や芸術的活動もここで見ます。

 

さてさて、早足で見てきましたが、ホロスコープの基本3要素、①天体(惑星) ②サイン(星座) ③ハウス をざっくりとですが知りました。 ホロスコープリーディングでは、これらを複合的に見て読んで行くことになるわけです。

 

次はいよいよ、ホロスコープ読みの醍醐味、アスペクトを見て行きたいと思います。
占星術ではある星と別の星が特定の角度を形成した時、お互いに影響し合うと考えるのですね。


>>閑話休題


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