太陽と月が象徴するもの 〜意識と無意識〜
「意識」と「無意識」
自分の中にある2つの側面。
まずは、意識と無意識について考えてみましょう。
私たちは普段の生活で、自ら意識して行動している時と無意識で行動している時があります。
例えばあなたが通勤・通学をするとき家から駅まで向かうとしましょう。
このとき、あなたは駅までの道のりをわざわざ考えてはいないはずです。
駅まで導いているのは、あなたの無意識です。
無意識とはこうした "自動運転システム"のことでもあります。
また、無意識は "潜在意識" とも呼ばれる通り、普段は私たちの中に隠れて見えません。
しかし私たちの思考や行動のじつに90%が無意識に支配されているというデータもあるほどです。
その数字が正確かどうかはさておき、私たちは無意識に強烈に支配されている事は間違いありません。
「無意識の反応」ってなに?
もう少し無意識について掘り下げていきましょう。
月は「無意識の反応」と言われることがあります。
無意識の反応って具体的にどんなこと? と思った方はいませんか?
わたしは初めて聞いた時、なにそれ!?と頭にクエスチョンマークが飛びまくりました。
カンタンに言うと "無意識の反応" とは、あなたの習慣や、物事に対する態度のことです。
難しく考える必要はありません。
カフェでコーヒーにしますか?紅茶にしますか? と聞かれた時、「私はコーヒーにします!」とか「紅茶で!」とあまり考えずに答えますよね。これもあなたの無意識が反応しているからです。
人は、こうした行動に対する指向性(態度)や習慣をいくつも持っているものです。
月は記憶のデータバンク
では、私たちの無意識の反応を引き起こす原因は、一体何なのでしょうか?
実は、その多くは過去の感情を伴った体験がもとになっています。
先ほどとは別の例を見てみましょう。
今度はあなたが結婚式のスピーチをしてくれるよう頼まれたとします。
あなたが、もしそのスピーチを回避しようとした場合は過去に大勢の前でひどく緊張してしまった経験などネガティブな感情体験があるのかもしれません。
それとは逆に、是非引き受けたい!と思った場合は、過去に人前で上手に話せて人気者になったりした経験があるのかもしれません。
スピーチを回避しようとするか?引き受けようとするか?
こうした場面でもやはり "無意識の反応" が起きていることが分かります。
その元となっているのは、あなたの過去におきた情動を伴う記憶です。
過去の感情を伴った記憶は月に蓄積されていて、あなたの無意識の反応を引き出しているのです。
こうした理由から、月は過去を象徴する惑星とされることもあります。
【 POINT 】
・太陽 = 意識
・月 = 無意識