冥王星と金星のスクエア

🌿 基本的性格

• Asc：乙女座 → 実務的で冷静、細やかな観察力
• 太陽：牡牛座（8H）→ 本質を見極める力と不動の意志
• 月：水瓶座（5H）→ 独自の感性とユーモア、集団の中でもどこか自由

田中角栄さんのアセンダントは乙女座。第一印象は几帳面で理性的。言葉選びも正確で、細部にまで目が届く実務派の雰囲気が漂います。口数は多くなくても、人の些細な変化や場の空気を感じ取り、先回りして動くような“縁の下の力持ち”的存在感。

太陽は牡牛座8ハウスにあり、地に足のついた堅実さと、精神的な強靭さを併せ持ちます。この配置の人物は、目に見える安定だけではなく、目に見えない“信念”や“継続力”を大事にする傾向があり、一度腹をくくったら簡単には揺らぎません。秘めたる決意が、表に出ないまま着実に人生を動かしていくような雰囲気です。

月は水瓶座5ハウス。集団の中でふとユニークな発想を投げかけたり、古いルールにしれっと疑問を投げかけたりする感性を持っています。自分を表現する場面では、「常識よりも自由」を選ぶような潔さも。人と同じではつまらない、自分らしくあることに誇りを感じるタイプです。

占星術師Yoda

Ascが乙女座で、太陽が8ハウスってね、これは“表に出ない意志”を貫く星回りなんだ。多分だけど、角栄さんは、人に見せないところで何度も何度も「自分との勝負」をしてたんじゃないかな。決断の前の静かな夜とか、ふと襟を正すような瞬間があった気がするんだ。そして、月が水瓶座にあるから、「他人の常識」にはあまり縛られなかったんじゃないかな。だからこそ、既成概念を超えた視点を持ってたのかも。

💕 恋愛傾向

• 金星：魚座（7H）→ 優しく夢見がちな愛情表現
• 火星：乙女座（12H）→ 控えめだが粘り強いアプローチ
• 5ハウス：水瓶座 → 自由な恋愛観と独立性
• 7ハウス：魚座 → 共感を軸にした関係性を求める

金星が魚座7ハウスにあることで、田中角栄さんは恋愛に対して非常に感受性豊か。相手の心の機微に自然と寄り添い、理屈よりも“情”でつながる関係性を重視する傾向があります。相手が少し弱っているときに、そっと支える…そんな優しさがにじみ出る愛し方です。

火星は乙女座12ハウス。外からは見えにくい情熱を秘めた配置で、表立って情熱的に動くことは少ないですが、内面では非常に分析的かつ献身的。控えめな態度の裏に、「この人のために何ができるか」をずっと考え続ける、そんな実直さがあります。

5ハウスが水瓶座なので、恋愛においては一見自由人に見える部分も。形式やルールに縛られた恋は苦手で、「この人となら、今までの価値観が変わるかも」という刺激を恋に求めることもありそうです。

一方で、7ハウスが魚座であることは、「恋人」以上に「心のパートナー」を重視していることを意味します。感情の波に乗るような深い関係性を築くためには、まず信頼が絶対。共感と理解が何よりの鍵となります。

占星術師Yoda

金星が魚座で、7ハウス…。うん、これは“恋”より“癒しの共同体”を求める配置なんだよ。たぶん角栄さんは、好きになった人の前でだけは、肩の力が抜ける感じだったんじゃないかな。人前では堂々としてても、ふとした夜に弱音を受け止めてくれる存在が欲しかったのかも。そして火星が12ハウス。これね、“見えない努力”ってやつだよ。表には出さないけど、ずっと一人で考えて、想い続けてる…そんな恋をしてたんじゃないかな。

💍 結婚観・パートナーシップ

• 太陽：牡牛座（8H）→ 絆を深めるために時間をかける
• 月：水瓶座（5H）→ 距離感のある家庭観、自由な関係性
• 7ハウス：魚座 → 共感と感情で結ばれる結婚
• 4ハウスルーラー：木星 → 双子座（9H）→ 軽やかで広がりのある家庭観

太陽が8ハウスにあるため、田中角栄さんにとっての結婚は「信頼をベースにした濃密な関係性」。一朝一夕には築けないが、一度繋がれば揺るがない絆を求めます。家族というより“魂の契約”に近い重みを持たせる傾向も。

月が5ハウスの水瓶座ということは、結婚してもなお、互いの自由を尊重したい気持ちが強いかもしれません。依存し合う関係ではなく、それぞれが独立したまま、心でつながるような距離感が理想。

7ハウス魚座とそこにある金星が示すのは、結婚を「共に癒し合うもの」と捉える傾向です。相手の痛みや弱さにも優しく寄り添える柔らかさがあり、時に自分の役割を超えて、深いケアを差し出すことも。

また、4ハウスのルーラー木星が9ハウスの双子座にあることで、家庭においても“広がり”や“会話”を重んじる姿勢が伺えます。決して閉鎖的な家庭ではなく、むしろ学びや旅、情報の交流が息づくような自由な空間を築きたいという思いがあったかもしれません。

占星術師Yoda

8ハウスの太陽と魚座の7ハウスって、“深いところでの理解”が最優先の人だね。多分だけど、角栄さんは「この人は、どこまで自分をわかってくれるか」で人を見てた気がする。立場や外見じゃなくて、“魂でわかり合えるかどうか”ってとこ。月が水瓶座だから…その一方で、べったりするのは苦手。お互いに違ってていい、そんな関係が心地よかったんじゃないかな。

💼 仕事運・金運

• 太陽：牡牛座（8H）→ 権力・財の深部に関わる人物像
• MC：双子座 → 情報発信とネットワーク構築に強み
• 木星：双子座（9H）→ 広い視野と知識が財運と直結
• 冥王星：蟹座（10H）→ 社会的影響力と地位への執着

太陽が8ハウスというのは、単なる表面的な“仕事”ではなく、組織の裏側や、他者の資源を扱うような領域で存在感を発揮する人に多い配置。銀行・政治・相続・大型プロジェクトなど、社会の“根っこ”に関わることで自らの役割を見出すスタイルです。

MCが双子座で、さらに木星も双子座9ハウスにあることから、知識・言葉・人脈こそがこの人の財産。広い世界とつながる力が強く、異分野や多国間とのやりとりを通じてキャリアの発展が促された可能性があります。

加えて、冥王星が10ハウス蟹座に位置しているのも見逃せません。これは“絶対に社会的に成功する”という強い欲求を持つ人に現れやすい配置で、家庭的な優しさの一方で、誰よりも政治的・戦略的に地位を掴みにいくしたたかさを秘めていたと考えられます。

占星術師Yoda

8ハウスの太陽に、10ハウスの冥王星…これは「表に出ない支配力」だよ。きっと角栄さんは、他人の前ではニコニコしてても、裏では全体を動かす計画を一人で練ってたんじゃないかな。人の懐に入りながら、実は誰よりも全体の流れを見ていたような。MCが双子座だしね。話すこと・つながること・書くこと…それ全部が“武器”だったんだと思うな。

👥 対人関係・言葉

• 水星：牡牛座（8H）→ 慎重で実利的な発言
• 天王星：水瓶座（6H）→ 独創的な関係構築、型破りな交友
• 冥王星：蟹座（10H）→ 感情と権力が交錯する人間関係
• 水星と冥王星：セクスタイル → 言葉の力で核心を突く

水星が牡牛座8ハウスにあるため、田中角栄さんの話し方には重みがあったはずです。口数は多くなくても、語るときは“この一言で決まる”という確信のあるタイミングで言葉を発する人。損得や影響力を意識した話し方で、聞き手を納得させる力を持っていました。

天王星が6ハウス水瓶座にあることから、日常的なやりとりの中にも独自の視点を持ち込みます。職場でも上下関係を気にせず、誰に対してもフラットに接するところがあったかもしれません。型にはまらない交流が、かえって人々の信頼を集めた可能性も。

冥王星が10ハウス蟹座ということは、感情的な結びつきと権力が絡む複雑な人間関係も経験していたかもしれません。ときに優しさが利用されたり、逆に自分の力で誰かを引き上げるような関係性を築くことも。

さらに、水星と冥王星のセクスタイルは、“言葉が武器になる”という典型的な配置。遠回しな表現の中に真意を隠し、核心を突く一言を静かに投げかける。そのスタイルが政治の世界でも特に生きたのでしょう。

占星術師Yoda

水星と冥王星がつながってるってね、「沈黙の中に答えを込める人」なんだ。多分、角栄さんはね、何も言わないときほど、頭の中はフル回転してたと思うんだ。あえて黙ることで、場を支配するようなタイプだったかも。“あの一言が効いた”って誰かに言われるような発言、何度もしてたんじゃないかな。

💎 健康・メンタル面

• 火星：乙女座（12H）→ 体調の変化を見せずに抱え込みがち
• 月：水瓶座（5H）→ 感情の波を表に出さない
• 土星：獅子座（11H）→ 社交の中で責任を背負いすぎる
• 火星と木星：スクエア → 無理をしやすい心身

火星が乙女座12ハウスというのは、健康問題やストレスを人前で語らない人によく見られる配置。体調に異変があっても周囲には気づかれず、結果として限界まで頑張ってしまうところがあります。特に“責任感”が強すぎて、他人に頼ることが難しかったかもしれません。

月が水瓶座というのも感情を合理的に処理しやすい配置で、内面の揺れを他人に見せないタイプです。冷静に見えるけれど、実際には孤独感や疲労を感じていた時期もあったはず。

さらに、土星が11ハウス獅子座にあると、集団の中で自ら責任を負いたがる傾向があり、知らず知らずのうちに無理を重ねていた可能性も。

火星と木星のスクエアが示すのは、「エネルギー過多で走り続けてしまう危うさ」。体力に自信があるうちは良くても、少しの綻びが一気に崩れに繋がる、そんなバランスの危うさを秘めていたかもしれません。

占星術師Yoda

12ハウスの火星に、月が水瓶座…これは「頑張りすぎても誰にも言わない人」だね。多分ね、角栄さんは、人知れず「もう限界かも…」って思う夜があったんじゃないかな。でも翌朝には、また普通に振る舞ってた。そんな姿が目に浮かぶよ。静かに限界を突破していく、そのスタイルが“強さ”と見られてたけど、本当はずっと、自分の弱さとも向き合ってたんじゃないかな。

🎯 田中角栄さんっぽい天体配置

• 太陽：牡牛座（8H）→ 財・権力・信念を静かに掴む
• 金星：魚座（7H）→ 愛と共感を“戦略”に変える力
• 冥王星：蟹座（10H）→ 民の情と支配力の融合
• Asc：乙女座 → 実務派リーダー、泥臭さを隠す知性

8ハウスの太陽は、「光を当てられない領域」で主導権を握る人。つまり、表には出ない交渉や、静かな根回しこそが本領です。田中角栄さんの政治手腕の源には、そんな“水面下の信念”が確かに息づいていたはず。

金星が魚座で7ハウスにあることから、ただ優しいだけの愛ではなく、人の感情を読む力を持ち、それをもって人心を掌握するカリスマ性にもつながっていました。共感力を“戦術”に変えるという、稀有なタイプです。

冥王星が10ハウス蟹座。これは、「情で支配する」タイプの権力者を示す配置。地域のため、家族のように国民を守るという名目で、裏では圧倒的な決断力と支配力を発揮していた可能性もあります。

そしてAsc乙女座。表面的には理論的で清潔感があり、言葉も丁寧。しかし本質的には“泥にまみれる覚悟”を持ったリアリストであり、その知性と実行力を使って状況を整えていく、極めて実務的なリーダー像を感じます。

占星術師Yoda

太陽が8ハウス、冥王星が10ハウスって…これは“民に寄り添う独裁者”のような矛盾を抱えた星回りだね。多分ね、角栄さんは「誰かのため」と言いながら、実は自分の信念だけを信じて突き進んだところがあると思うんだ。誰にも言わずにさ。でもそれが、時代には必要だった。愛されながら、恐れられる存在…そんな不思議な重みを背負った人だったのかもね。

🎯 田中角栄さんっぽいアスペクト

• 太陽×月（スクエア）→ 理性と感情の摩擦
• 太陽×火星（トライン）→ 意志と行動の融合
• 水星×冥王星（セクスタイル）→ 言葉で権力を動かす
• 木星×土星（セクスタイル）→ 成長と制御のバランス感覚

太陽と月のスクエアは、理想と感情の中で常に揺れ動く内面を象徴しています。表面的には安定して見せながらも、内側では「本当にこれでいいのか」と葛藤していたこともあったはず。信念と心の揺れ、その両方を抱えていた人物像が浮かび上がります。

一方で、太陽と火星のトラインは、意志と行動がスムーズに結びついていたことを示しています。考えたことをすぐに動きに変える胆力があり、それが政治の実行力へとつながっていたのでしょう。

水星と冥王星のセクスタイルは、言葉で人の心を操る力。難しい言葉は使わずとも、核心を突く発言で空気を一変させるような場面が多くあったのではないでしょうか。

また、木星と土星のセクスタイルは、拡大と制限を巧みに使い分ける器用さ。現実に即した理想を追求できる人物であることを示しており、だからこそ田中角栄さんは“庶民派”でありながらも“実力者”として政治の頂点まで登り詰めたのでしょう。

占星術師Yoda

太陽と月がぶつかり合ってるってね、「正しいこと」と「自分の気持ち」がいつも喧嘩してたんだと思うよ。でもさ、太陽と火星が味方してるから、「迷っても、やることはやる」って決めてたんじゃないかな。行動しながら悩むって、実はすごく勇気のいることなんだ。角栄さんは、その“迷いながら進む姿”が、周りにとって一番信頼できるリーダー像に見えてたのかもね。