【 三島由紀夫さんのホロスコープ 】
1925年1月14日 21時10分 | 東京都 四谷区
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[ アスペクト表 ] | ||||||||
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[ 天体の位置 ]
太陽 | 山羊座 | 23°50' | 5ハウス |
月 | 乙女座 | 12°28' | 12ハウス |
水星 | 山羊座 | 00°09' | 4ハウス |
金星 | 射手座 | 29°27' | 4ハウス |
火星 | 牡羊座 | 16°02' | 8ハウス |
木星 | 山羊座 | 06°13' | 4ハウス |
土星 | さそり座 | 13°02' | 2ハウス |
天王星 | 魚座 | 18°33' | 7ハウス |
海王星 | 獅子座 | 21°55' R | 12ハウス |
冥王星 | 蟹座 | 12°24' R | 10ハウス |
Asc | 乙女座 | 18°02' | |
Mc | 双子座 | 16°45' |
[ ハウスのカスプ ]
1ハウス: | 乙女座 | 18°02' |
2ハウス: | 天秤座 | 14°03' |
3ハウス: | さそり座 | 14°05' |
4ハウス: | 射手座 | 16°45' |
5ハウス: | 山羊座 | 19°36' |
6ハウス: | 水瓶座 | 20°25' |
7ハウス: | 魚座 | 18°02' |
8ハウス: | 牡羊座 | 14°03' |
9ハウス: | 牡牛座 | 14°05' |
10ハウス: | 双子座 | 16°45' |
11ハウス: | 蟹座 | 19°36' |
12ハウス: | 獅子座 | 20°25' |
[ サイン区分 ]
火 : | 金星 火星 海王星 |
土 : | 太陽 月 水星 木星 |
風 : | |
水 : | 土星 天王星 冥王星 |
活動宮: | 太陽 水星 火星 木星 冥王星 |
不動宮: | 土星 海王星 |
柔軟宮: | 月 金星 天王星 |
男性宮: | 金星 火星 海王星 |
女性宮: | 太陽 月 水星 木星 土星 天王星 冥王星 |
- アセンダント:乙女座 → 精緻で内省的、常に「整える」意識
- 太陽:山羊座(5H) → 表現にストイックな規律を求める
- 月:乙女座(12H) → 孤独に美学を見出す繊細な観察者
- Ascルーラー:水星 in 山羊座(4H) → 根底にあるのは家庭と伝統への強い意識
アセンダントが乙女座にあることで、三島由紀夫さんは人前に立つときにも自分を「制御すること」を選ぶ人だったはず。無造作に感情をさらけ出すことはなく、むしろ一挙手一投足を構築美のように整えていたのではないでしょうか。
太陽は山羊座5ハウス。創作や表現に対して、どこか厳格さを持ち込む傾向が見えます。芸術を「遊び」ではなく、人生に課された義務のように真剣に向き合う姿勢。舞台や文章という“自己表現の場”に、山のように静かで堅牢な意志が宿っていたことでしょう。
月は乙女座12ハウス。感情を言葉にせず、静かに内側に蓄積させるタイプです。誰にも見せない「自分の中の儀式」を持っていた可能性もあります。純粋さと繊細さ、それに人知れぬ緊張感をともなう月の配置は、彼の孤高性の源泉かもしれません。
水星が山羊座4ハウスにあることからも、彼の精神的な基盤には「家」や「血筋」などのルーツに対する並々ならぬ忠誠心があったと読み取れます。言葉の選び方にも、“歴史”や“格式”を宿らせるような重みがあったでしょう。
12ハウスの月があるとね、誰にも見せない夜があるんだ。舞台の光を浴びてる裏で、音のない部屋にひとり座って、手の甲に浮かぶ静脈をじっと見つめてるような…そんな瞬間が浮かぶよ。たぶん三島さんは、誰にも触れられない「聖域」を心の中に持ってたんじゃないかな。
- 5ハウス:山羊座 → ストイックな恋、規律ある愛
- 7ハウス:魚座 × 天王星in魚座(7H) → 理想と幻想が交差する関係性
- 金星:射手座(4H) → 精神的自由と家庭的温もりの両立を求める
- 火星:牡羊座(8H) → 情熱は深層で燃え上がる
恋愛における三島さんは、表向きは硬派で距離を置きがちだったかもしれませんが、実のところ、その奥には激しく燃える炎を秘めていたのではないでしょうか。牡羊座8ハウスの火星は、その愛情が非常に深く、そして支配的です。
金星が射手座4ハウスにあるため、理想とするのは「安心できる家庭」の中に、自分らしい自由がある関係。家族のような繋がりと、旅するような対話の両方を愛したのでは。どこか“文学的な恋”を夢見ていたフシもありそうです。
7ハウス魚座にある天王星は、人間関係において突発的な出会いや劇的な展開を引き寄せやすい配置。まるで物語のように劇的で、時には現実を超えた“幻”のような恋に惹かれたこともあったかもしれません。
そして、5ハウスに山羊座を持つということは、恋愛さえも「磨かれた自己表現」として、自らに厳しく律していた可能性があります。
火星が8ハウスにあるとね、愛って「触れてはいけない秘密」になることがある。夜、静かな部屋の奥で、愛情が狂気すれすれの強度で湧き上がる。たぶん、恋じゃなくて「自分の一部を差し出すこと」だったのかもね。それでもね、理性ではいつも「正しく在れ」って自分に命じてたんじゃないかな。
- 4ハウス:射手座 × 金星 in 射手座(4H) → 理想と文化への憧れを家庭に求める
- 7ハウス:魚座 × 天王星 in 魚座(7H) → 静寂の中に非現実を宿す関係性
- 太陽:山羊座(5H) → 家族=創作、愛=自己表現
- 月:乙女座(12H) → 表現しないけれど深く慈しむ愛
三島由紀夫さんにとって、結婚とは単なる社会的制度ではなく、「一つの舞台装置」だったのかもしれません。家を持つこと、誰かと人生を共にすることは、彼にとって“自分という芸術”を完成させる上で不可欠な構成要素のような感覚があったのではないでしょうか。
4ハウスの金星が射手座という配置は、文化的・哲学的に共鳴できる相手をパートナーに望む姿勢を示します。理想の家庭像には、海外や思想的な自由を象徴する風景が含まれていたかもしれません。
一方で、月が乙女座12ハウスというこの配置は、身近な相手ほど素直に気持ちを伝えるのが難しい傾向もにじみます。愛していても口に出さず、ただ静かに「相手のために整える」ことを愛情の表現にしていたのでしょう。
月が12ハウスにあるとね、いちばん大切な人には、本当のことが言えなかったりする。それでも、その人のために書いた手紙とか、整えた部屋とか、湯呑みひとつの位置まで…無言で伝えていたことが、きっとあったと思うよ。たぶん彼にとっての愛って、言葉じゃなくて“所作”だったんじゃないかな。
- 2ハウス:天秤座 × 支配星:金星 in 射手座(4H) → 美意識と精神性が収入に影響
- 10ハウス(MC):双子座 × 支配星:水星 in 山羊座(4H) → 書くこと・構築することが使命
- 土星 in 蠍座(2H) → 貯蓄に対するストイックな姿勢、制限を自ら課す
- 冥王星 in 蟹座(10H) → 社会的評価に対する徹底的な覚悟と執着
三島さんの仕事観は、「使命感」と「構築性」が融合した特異な形をしています。MCが双子座、水星が山羊座というこの組み合わせは、軽やかに語ることよりも、重厚な構造を“言葉”で築きあげていく資質を示しています。
彼にとって仕事とは「呼吸のようなもの」で、特に4ハウスに水星がある配置は、自室や家庭の中にこそ最高の創作空間があったことを物語ります。外界ではなく、内にこもって完璧な文章を彫刻のように磨く。それが三島由紀夫さんの“働く”ということだったのでしょう。
2ハウスにある蠍座の土星は、収入に関して非常に慎重かつ自己管理的な姿勢を暗示します。使うよりも蓄える、そして自身の世界観に合わないものには一切妥協しない。あえて貧しさを選ぶような美学すらありそうです。
冥王星が蟹座10ハウスにあるこの配置は、社会的に“破壊と再生”を繰り返すような衝撃力を持つことを表します。評判に一喜一憂するのではなく、むしろその“揺さぶり”さえ計算に入れて生きていたかもしれません。
10ハウスの冥王星ってね、表舞台で“死と再生”を演じるような宿命を持ってるんだ。成功した瞬間から、次の「破壊」まで計算に入ってる。世間に愛されることより、自分の美学を完遂することに賭けた人だったかもね。誰にも真似できない孤独なキャリア…それを選んだ覚悟が、彼の言葉にはあったんじゃないかな。
- 水星:山羊座(4H) → 家庭的で硬質な語り、伝統への執着
- 火星:牡羊座(8H) → 議論における激情と攻撃的知性
- 月:乙女座(12H)× 土星(60度)× 冥王星(60度) → 感情は表に出さず、核心だけを突く
言葉の使い方において、三島由紀夫さんは極端に“削ぎ落とされた精度”を求めたタイプです。山羊座の水星が4ハウスにあることで、感情的というより“構造的に美しい言葉”を選ぶ傾向が強く、それは一種の建築にも近いスタイルだったでしょう。
また、牡羊座8ハウスの火星は、対話において非常に攻撃的かつ直線的なエネルギーを放ちます。意見の対立を避けるどころか、むしろ“真実の火花”を求めて敢えてぶつかるようなこともあったかもしれません。
しかし、彼の月は乙女座12ハウスにあり、土星や冥王星と調和していることから、実際には「言わないこと」に多くを詰め込んでいた人物とも言えます。つまり、外に出す言葉の裏には、膨大な“沈黙の山”が隠されていたのでしょう。
水星が4ハウスにあると言葉は“居場所”になる。書くことで守り、書くことで戦っていた人だと思うよ。たぶん本人にとって、文章は「家を建てる」みたいなものだったんじゃないかな。でもね、本当の本音は…たぶん一度も誰にも言ってないかもしれない。
- 月 in 乙女座(12H)× 土星(60度)× 冥王星(60度) → 感情の抑制と強靭な精神の同居
- 海王星 in 獅子座(12H) → 心の中にドラマと幻想の海が広がる
- 天王星 in 魚座(7H) → 外的刺激への過敏さ、急変に対する準備力
彼の精神構造には「孤独を愛する緊張感」が常に流れていたのかもしれません。月が乙女座12ハウスで、しかも土星や冥王星と連携しているこの配置は、メンタルの深い強度を表します。ただ、それは同時に“常に内なる批評家がいる”という状態でもあったでしょう。
海王星12ハウスという配置も見逃せません。内的世界には壮大な幻想や美意識が渦巻いていて、現実との境界を曖昧にすることもあったかも。夢と現実の間を行き来する彼の精神性は、作品に投影されると芸術ですが、生活の中ではときに負担にもなったでしょう。
天王星が魚座7ハウスという配置は、対人関係によって心が大きく揺れ動きやすい傾向を示しています。誰かと深く繋がった直後、なぜか突如として距離を置きたくなるような、“絶縁と親密”の波を繰り返す性質です。
12ハウスに月と海王星があると、夜がいちばん長くなる人だよ。きっと彼は、ひとりになった時こそ心が劇場になってた。カーテンの裏で役者が震えるように、自分の内面と向き合ってたのかもしれないね。でもね、その震えがあるからこそ、人の痛みにも美に対しても、あれだけ敏感だったんじゃないかな。
- 太陽 in 山羊座(5H) → 表現に規律と覚悟を持ち込む芸術家
- 火星 in 牡羊座(8H) → 死生観を揺るがすような衝動の持ち主
- 月 in 乙女座(12H) → 影の中で研ぎ澄まされる精神
- 冥王星 in 蟹座(10H) → 社会的に“破壊と再生”を演じる存在感
このホロスコープを見たとき、まず感じるのは「生き方自体を作品にしている」ような構造。太陽が山羊座5ハウスにあることで、自己表現においても非常にストイックで、内面の覚悟がにじみ出ています。
8ハウスの火星は、エネルギーが単なる行動力にとどまらず、死やエロスといった極限テーマに向かって燃えていることを示唆。彼の創作がなぜあれほどまでに切実で、危うく、美しかったのか──その理由がここに刻まれています。
さらに12ハウスの月が、表からは見えない「精神の構造」を物語っています。孤独や自己批評と向き合う夜が、彼にとっては創造の源泉だったのではないでしょうか。
そして冥王星が10ハウス蟹座にあるこの配置が、社会との関係を“運命的な舞台”へと変貌させた。時代の目の前で、何を壊し、何を残すか──三島さんはその全てを自ら演出していたように思えます。
火星が8ハウスにある人ってね、「死」を他人事にできないんだ。言葉の端々に、生と死の境界がにじむ。だからこそ彼の作品には、生身の匂いと、紙一重の静けさがあったんじゃないかな。この人の天体配置は…まるで、舞台の幕が上がる前の緊張感そのものみたいだよ。
- 月(乙女)× 土星(蠍) セクスタイル → 感情を内に抑え込み、精密に自己制御
- 月(乙女)× 冥王星(蟹) セクスタイル → 深い精神分析力、記憶の深掘り
- 火星(牡羊)× 海王星(獅子) トライン → 幻想と行動が一致する芸術的爆発力
- 火星(牡羊)× 冥王星(蟹) スクエア → 破壊衝動と再生欲求のせめぎ合い
このアスペクト群は、「繊細さ」と「極端さ」が共存していることを雄弁に物語っています。月と土星のセクスタイルは、感情のコントロールに関してずば抜けた訓練を積んだ人に見られる配置。表には出さず、すべて内側で折り合いをつける──それが三島さんの日常だったかもしれません。
一方、火星と冥王星のスクエアは、内側からせり上がってくる「何かを壊したい衝動」を持ちながらも、それを一度自分で構築しなおすような力。だからこそ彼の創作には、終わりと始まりの両方が常に存在していたのです。
火星と海王星の調和は、芸術家にとっては非常に恵まれた側面。理想や幻想を、現実の行動へと落とし込む能力が高く、それが舞台や文学作品に結実していたことは言うまでもないでしょう。
そして、月と冥王星のセクスタイル。これはまさに「自己解剖者」の相。自分という存在を、夜ごと深層まで掘り下げて、その暗い井戸の中に美を見出す人です。
月と冥王星がセクスタイルっていうのは、「自分の奥」を覗く人の配置だよ。人前では静かでも、心の中ではいつも誰かと対話してる。たぶんその“誰か”って、自分の過去とか、忘れたい感情なんだよね。三島さんって…静かに泣いてる魂を、ずっと胸の奥に住まわせてた人かもしれないな。
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