12星座別に解説。スキーマ療法で月を癒す──西洋占星術と心理学


目次
- ▶︎ 月とスキーマ療法の話
- ▶︎ 不適応スキーマってなに?
- ▶︎ 12星座の月 × 不適応スキーマ
- ⚫︎ 月おひつじ座 × 「失敗」「罰」「否定的思考」「感情抑制」
- ⚫︎ 月おうし座 × 「情緒的剥奪」「依存/無能」「自己抑制の欠如」「否定的思考」
- ⚫︎ 月ふたご座 × 「承認追求」「感情抑制」「失敗」「情緒的剥奪」
- ⚫︎ 月かに座 × 「見捨てられ」「依存/無能」「融合/未分化」「自己犠牲」
- ⚫︎ 月しし座 × 「承認追求」「罰」「権利・特権意識」「感情抑制」
- ⚫︎ 月おとめ座 × 「完璧主義」「失敗」「感情抑制」「否定的思考」
- ⚫︎ 月てんびん座 × 「承認追求」「服従」「自己犠牲」「情緒的剥奪」
- ⚫︎ 月さそり座 × 「欠陥/恥」「不信・虐待」「罰」「見捨て」
- ⚫︎ 月いて座 × 「脆弱性への過敏」「否定的思考」「特権意識」「感情抑制」
- ⚫︎ 月やぎ座 × 「完璧主義」「失敗」「感情抑制」「罰」
- ⚫︎ 月みずがめ座 × 「社会的孤立」「情緒的剥奪」「感情抑制」「特権意識」
- ⚫︎ 月うお座 × 「融合/未分化」「情緒的剥奪」「自己犠牲」「依存/無能」
- ▶︎ 月を癒すということ
月とスキーマ療法の話

クォッカちゃん
西洋占星術で「月は無意識の自動反応を表す」と言われるけど、抽象的でピンとこないかも……

占星術師Yoda
ぼくも最初そうだった。でも心理学の"スキーマ療法"というのを学んだ時に、「なるほど!これが月の自動反応か!」ってすごく腑に落ちたんだよね。
心理学の“スキーマ”という概念を使うと、「月」が何を意味しているかが、とてもリアルに見えてきます。
🌟 スキーマって何?
「スキーマ」とは、私たちの頭の中にある“知識や経験のひとまとめパック”のようなものです。
脳は、膨大な情報を一つ一つ毎回バラバラに呼び出していたら時間もエネルギーもかかってしまう。
だから、「こういうときは、たぶんこうなるはず」「この場面では、こう振る舞えばうまくいく」という無意識の思考パターがあるんです。
それが「スキーマ(schema)」です。

クォッカちゃん
なるほど。ルーティンみたいなものだね。
💫 例えば、こんなスキーマがある
例1. コンビニで買い物をするスキーマ
①コンビニに入る
②カゴを持つ
③棚を見ながら商品を選ぶ
④レジに向かう
⑤商品を置く
⑥「袋いりますか?」と聞かれる
⑦支払い方法を選ぶ(現金 or タッチ)
⑧お釣り・レシートを受け取る
⑨店を出る

占星術師Yoda
このスキーマのおかげで、どの店でも似たような流れを想定して無意識に動けるわけだ。
例2. 電車に乗るときのスキーマ
①改札にICカードをタッチ
②ホームのベンチに座る
③電車が来たら乗る
④空いていたら座る
⑤車内アナウンスが流れる
⑥目的の駅で降りる
⑦改札を出る

占星術師Yoda
初めての国とか、使い慣れてない路線だと、このスキーマ☝️が通じずパニックになったりするよね
🌙 月の無意識の反応は、スキーマである

クォッカちゃん
なるほど。スキーマって、使い慣れたルーティンみたいなものなんだね。

占星術師Yoda
その通り。そしてそれが占星術の月が表す「無意識の自動反応」ってやつなんだ。
占星術の月は、まさに「無意識の反応パターン」を示しています。
安心したいときに取る態度だったり、
不安になったときの逃げ方だったり、
気を許した相手に見せる素の顔だったり、
こうした反応は、どれも“後天的に身についたもの”でありながら、もはや本人にとっては「素の自分」のように感じられる。
これが月=無意識の自動反応ということなんです。
ちなみに、スキーマにはメリットとデメリットがある。
メリットは、効率的な判断・行動ができたり、慣れた場面で迷わずに済むこと。
デメリットは、新しい状況に柔軟に対応しにくかったり、偏見や先入観のもとになること。
(例えば「〇〇な人は信用できない」という思い込みだったり…)

占星術師Yoda
☝️これが月が重たくなってる状態だね
不適応スキーマってなに?

クォッカちゃん
いよいよ "スキーマ療法" のお話だね

占星術師Yoda
うん。まず、「不適合スキーマ」というものを解説していくね
「不適応スキーマ」とは、子ども時代に身についた“思い込みのテンプレート”のことです。
本来は、心を守るために形成されたものだけど、大人になった今の状況には合わなくなってしまっている。
そして “無意識の反応パターン”として苦しさの原因になっています。
たとえば──
- 「どうせ私は拒絶される」
- 「自分で決めるなんて怖い」
- 「ちゃんとしていないと、愛されない」
- 「他人の期待に応えないと見捨てられる」

占星術師Yoda
こういった“自分に対する思い込み”は、月の反応として現れる。
📚 スキーマ療法で使われる「5つの領域」と18スキーマ
下の表は、スキーマ療法で使われる18のスキーマを、5つのテーマ別領域に分類したものです。

占星術師Yoda
コレ👇 べつに覚えなくていいからね🙏 こういうのがあるんだな〜と思ってくれたらいいです♪
5つの領域 | スキーマ名 | 心のつぶやき |
---|---|---|
① 分離と拒絶 愛されない/つながれないという前提 |
1.情緒的剥奪 | ⚫︎ どうせ誰も本当にはわかってくれない |
2.見捨てられ | ⚫︎ いつか愛されなくなるのが怖い | |
3.不信・虐待 | ⚫︎ 人を信じたら傷つくだけ | |
4.社会的孤立 | ⚫︎ 私はこの世界に属していない気がする | |
5.欠陥/恥 | ⚫︎ 私なんて価値がない、見せられない | |
② 自立性とパフォーマンスの障害 自分でやっていける気がしない |
6.依存/無能 | ⚫︎ 誰かがいないと何もできない |
7.脆弱性への過敏 | ⚫︎ 病気や事故がいつか私を壊す | |
8.融合/未分化 | ⚫︎ 自分の考えより、あの人に合わせなきゃ | |
9.失敗 | ⚫︎ どうせ私はうまくやれない人間だ | |
③ 他者志向性 自分よりも他人を優先してしまう |
10.服従 | ⚫︎ 自分の気持ちは我慢してでも相手を優先しなきゃ |
11.自己犠牲 | ⚫︎ 相手が喜ぶなら、私は後回しでいい | |
12.承認・認可追求 | ⚫︎ 評価されないと意味がない | |
④ 限界の欠如 自己コントロールや責任感が苦手 |
13.権利・特権意識 | ⚫︎ 自分は特別だから自由でいい |
14.自己抑制の欠如 | ⚫︎ 欲しいものは我慢せず手に入れたい | |
⑤ 過剰警戒と抑制 楽しみよりも安全や完璧さを優先 |
15.否定的思考 | ⚫︎ うまくいくと思ってると痛い目にあう |
16.感情抑制 | ⚫︎ 感情は抑えておくべきもの | |
17.完璧主義/過度な基準 | ⚫︎ ちゃんとしてないとダメな人だと思われる | |
18.罰 | ⚫︎ 失敗したらきつく罰を受けるべきだ |
🛠 スキーマ療法って、どんなことをするの?
スキーマ療法は、自分の中にある「生きづらさのもとになっている思い込み(=不適合スキーマ)」に気づき、それを少しずつ修正していくための心理療法だよ。

クォッカちゃん
なるほど。その生きづらさの元になってる思い込みってのが、18種類のスキーマってわけだね。

占星術師Yoda
その通り。「私は一人ぼっちだ」「ちゃんとしていないと愛されない」「人に頼ったら負け」みたいな、スキーマを僕らはいっぱい抱えているんだ。
こうした思い込み(=不適応スキーマ)は、子ども時代に身についた「心の防衛パターン」が、大人になっても無意識のまま残っていることから生まれます。
そして、そのスキーマに沿った現実を“繰り返し再現”してしまうことで、
人間関係や感情のクセに影響を与えてしまうんです。
🧭 スキーマ療法の基本ステップは、この3つ
- 1.自分にどんなスキーマがあるかに「気づく」
→ 心の中の“いつも出てくる思考パターン”を観察する - 2.スキーマがどんな場面で作られたのか「理解する」
→ 幼少期・過去の出来事・人間関係の記憶をたどる - 3.今の自分に合う“新しい反応パターン”を「育て直す」
→ 必要な感情を取り戻す/安心できる反応を選ぶ

クォッカちゃん
なるほど。スキーマを変えるって、「今の自分に合ったやり方にアップデートする」ってことなんだね

占星術師Yoda
そう、まさにそれ。
昔のあなたを守ってくれていた反応パターン(月のクセ)を、手放していくこと。それが月を癒すということであり、月の浄化なんだ。
🌙 12星座の月 × 不適応スキーマ

クォッカちゃん
自分が抱えてる不適合スキーマってどうやって見つけるの?

占星術師Yoda
普通はカウンセリングとか内観をして探すけど、ぼくらはホロスコープの月星座から見つけてしまおう♪
(※ >>ご自分の月星座を調べたい人はこちらの無料診断をどうぞ)
♈ 月おひつじ座 × 「失敗」「罰」「否定的思考」「感情抑制」
「とにかく前に進まなきゃ。立ち止まったら負け」
「弱さを見せたら、軽く見られる…」
「失敗は許されない。常に勝っていないと価値がない」
月おひつじ座は「即反応・即行動」型。スピーディな判断と“先陣を切る”ことで安心します。
でもその反面、
- 負けることへの過敏さ(失敗スキーマ)
- 自分への厳しい裁き(罰スキーマ)
- 物事の先にネガティブな展開を予想する(否定的思考)
- 感情は邪魔と感じて押し殺す(感情抑制)
などが、心の奥で「焦り」や「自己攻撃」として働いていることがあります。
💡 癒しのヒント:
- 「立ち止まっても崩れない自分」を一度体験してみよう
- 小さな感情を無視せず、まずは「感じてあげるだけ」でOK
- “成果”ではなく“存在”で自分を認めるトレーニングを
♉ 月おうし座 × 「情緒的剥奪」「依存/無能」「自己抑制の欠如」「否定的思考」
人には頼れない。信じたってどうせ期待外れになる」
「“安心できるもの”がなくなったら、崩れてしまう」
「快適さがないと、情緒が不安定になる…」
月おうし座は「五感的安心」「マイペース」に重きを置く月。
- 心の奥に「本当に安心させてもらった経験がない」(情緒的剥奪)
- 誰か・何かに依存して安定を保つ(依存/無能)
- 刺激・快楽に過剰に頼る傾向(自己抑制の欠如)
- 変化やリスクを避けるための悲観予測(否定的思考)
といった反応が、意識せずに“固まり”として月の中に残っていることもあります。
💡 癒しのヒント:
- 「安心は外から得るもの」と思っていないか振り返ってみる
- 静かに座って、「今ここ」にいるだけで自分を安心させる習慣をつくる
- 誰かに頼る練習=甘える練習は、月おうし座にとって大切な癒しの道
♊ 月ふたご座 × 「承認追求」「感情抑制」「失敗」「情緒的剥奪」
「ちゃんと話していれば、人とうまくやっていける」
「でも感情を出しすぎると、重くなるからやめとこう」
「できない自分は見せたくない」
月ふたご座は「言葉で整理する」「軽やかに交流する」ことに安心を覚えます。
けれど、
- “評価されるふるまい”に偏る承認欲求(承認追求)
- 深い感情を言語化できずに抑えるクセ(感情抑制)
- 「わからない」「できない」を恐れる(失敗)
- 情緒的な深い接触への不慣れ・回避(情緒的剥奪)
といった月の反応が、根底で「感じる」ことを避ける傾向に繋がります。
💡 癒しのヒント:
- 言葉を“届ける”だけでなく、“受け取る”練習もしてみよう
- 「話す」よりも「感じる」ことを許す時間をとる
- 感情のグラデーションをじっくり味わう体験が、月ふたご座を豊かにする
♋ 月かに座 × 「見捨てられ」「依存/無能」「融合/未分化」「自己犠牲」
「大切な人を守っていれば、きっと愛され続ける…よね?」
「でも、私がいなきゃダメだと思われてないと不安」
「頼るより、守るほうが安心できる」
月かに座は「つながり・保護・育てること」によって安心を感じる月。
けれどその根底には、
- いつか見捨てられるのではという不安(見捨てられスキーマ)
- ひとりでは不安で行動できない感覚(依存/無能)
- 相手と一体化しないと安心できない(融合/未分化)
- 自分を後回しにして相手の世話を優先する(自己犠牲)
といった、関係性への過剰な反応が隠れていることがあります。
💡 癒しのヒント:
- 「離れても大丈夫な関係」を体験的に知ること
- 自分の安心を“自分のケア”から得る練習を始める
- 世話を焼くことでつながろうとする代わりに、「一緒にいるだけで十分」と感じる安心を育てよう
♌ 月しし座 × 「承認追求」「罰」「権利・特権意識」「感情抑制」
「見てくれる人がいないと、やる気が出ない…」
「でも“堂々としてない自分”を見せるのは怖い」
「失敗は、即ち敗北。許されない」
月しし座は「自己表現・誇り・自信」を軸に安心を築く月。
その裏に、
- 承認されることでしか自分の価値を見出せない(承認追求)
- 失敗した自分を厳しく罰する(罰)
- “自分は特別であるべき”という思い込み(特権意識)
- 本当の弱さを見せないように演じてしまう(感情抑制)
などのスキーマが潜むと、他者との関係が「評価ありき」になり、孤独感を招くことも。
💡 癒しのヒント:
- “がんばってない自分”にも光を当ててあげよう
- 誰かの前で演じることを手放して、「素の自分」を少しずつ受け入れる体験を
- 認められなくても、自分のままで愛していい
♍ 月おとめ座 × 「完璧主義」「失敗」「感情抑制」「否定的思考」
「抜けがあったら、信頼されない」
「弱さを見せたら、だらしないと思われそう」
「何か問題がある前提で動いていた方が安全」
月おとめ座は「秩序・奉仕・調整力」で安心を得る月。
けれど、
- 完璧でなければ価値がないという思い込み(完璧主義)
- 小さな失敗を許せない(失敗)
- 感情を抑えて理性優先(感情抑制)
- 常に最悪を想定するクセ(否定的思考)
といった傾向が強まると、心は常に緊張状態に陥ります。
💡 癒しのヒント:
- 「雑でも大丈夫な領域」を意図的につくってみる
- 感情を“表現”ではなく“感じる”ところから練習する
- 自分に「失敗してもいい日」をプレゼントしてみよう
♎ 月てんびん座 × 「承認追求」「服従」「自己犠牲」「情緒的剥奪」
「相手が心地よければ、それで私は大丈夫」
「本当の自分を出すと、空気が壊れる気がする…」
「私の気持ちは、まあいいか」
月てんびん座は「人との調和」「美しい関係性」に安心を感じる月。
でもその一方で、
- 相手に気に入られないと価値がない(承認追求)
- 本音よりも相手に合わせる(服従)
- 自分の希望を後回しにすることが正義(自己犠牲)
- 心の奥では「誰も本当にはわかってくれない」(情緒的剥奪)
といったスキーマが静かに根を張っていることがあります。
💡 癒しのヒント:
- 「波風を立てても、大丈夫な関係」を一度経験してみよう
- 自分の“美意識”と“本音”の両方にYESを出してみる
- 気まずさ=拒絶ではない、という安心感を体で覚えていこう
♏ 月さそり座 × 「欠陥/恥」「不信・虐待」「罰」「見捨て」
「本当の私を見せたら、絶対に嫌われる」
「信じるのは怖い。でも信じてみたい…」
「弱さは、罰せられるもの」
月さそり座は「深くつながること」「一対一の絆」によって安心を得る月。
しかし過去に強い痛みや裏切り体験があると、
- 自分は傷ついた存在=愛されない(欠陥/恥)
- 信じると必ず傷つく(不信・虐待)
- 弱さを見せたら責められる(罰)
- 見捨てられる不安を先読みして防御する(見捨て)
など、強烈な防衛スキーマが無意識に働いてしまいます。
💡 癒しのヒント:
- 「信じても大丈夫だった」体験を少しずつ重ねる
- 本音を隠す代わりに、“少しの本音”から出してみる
- 「弱さは罪じゃない」と自分に教えてあげることから始めよう
♐ 月いて座 × 「脆弱性への過敏」「否定的思考」「特権意識」「感情抑制」
「考えすぎたら、自由が奪われる。だから気にしない!」
「落ち込んでる暇があったら、次の冒険に出るよ」
「本音を出したら“重い人”になりそう」
月いて座は「広い視野・自由・楽観的な未来」に安心を覚える月。
そのため、
- 繊細な問題に向き合うのが怖い(脆弱性への過敏)
- 失敗や苦しみを避けようとするあまり“楽観の皮”を被る(否定的思考)
- 自分だけは縛られたくない(特権意識)
- “感情は処理するより飛び越えるもの”という回避姿勢(感情抑制)
といったスキーマが、自由を守るための“逃げ”として働くこともあります。
💡 癒しのヒント:
- 「止まること=自由を失うこと」ではないと気づくこと
- 不安や怖れも、“人生の冒険”の一部として受け入れてみよう
- 感情を否定せず、「感じても大丈夫」と自分に許してあげて
♑ 月やぎ座 × 「完璧主義」「失敗」「感情抑制」「罰」
「ちゃんとしていない自分なんて、見せられない」
「弱音を吐く前に、まずは責任を果たすべき」
「私がやらなきゃ、誰がやるの?」
月やぎ座は「責任感・成果・社会的な信頼」で安心を得る月。
その結果、
- 完璧であろうとしすぎて自分を責める(完璧主義)
- 一度の失敗で全人格を否定する(失敗)
- 感情を“非効率”として押し殺す(感情抑制)
- 自分にだけ厳しいルールを課す(罰)
など、ストイックさが過剰になると“感情を置き去りにする月”になります。
💡 癒しのヒント:
- 「弱さを見せても尊敬は失われない」と経験で知ること
- 自分に“休む許可”を与えてみよう
- 結果ではなく、存在そのものに価値があるという視点を育てて
♒ 月みずがめ座 × 「社会的孤立」「情緒的剥奪」「感情抑制」「特権意識」
「誰にも完全には理解されない。でもそれが普通」
「感情で人に関わるのって、ちょっとめんどくさい」
「私は“外側”から世界を見ているタイプ」
月みずがめ座は「距離感」「知性」「独自性」を通して安心を築く月。
でもそれが強まると、
- どこにも居場所がないという前提(社会的孤立)
- 感情面でのつながりに飢えているが、それを見せられない(情緒的剥奪)
- 感情を“非論理”として切り離す傾向(感情抑制)
- 「私は普通じゃないから自由でいい」という特別視(特権意識)
などのスキーマを無自覚に抱えてしまうことがあります。
💡 癒しのヒント:
- 感情を扱うのが苦手でも、そこに“あたたかさ”は存在すると知ること
- 距離感の中にも、やさしいつながりを見つけてみよう
- 「理解されなくても、つながっていい」という許可を自分に出して
♓ 月うお座 × 「融合/未分化」「情緒的剥奪」「自己犠牲」「依存/無能」
「あの人の気持ちが、自分のことのように感じる…」
「私の感情なんて、どうせ伝わらない」
「人のために尽くしていると、自分の輪郭が薄れてくる」
月うお座は「共感・一体感・優しさ」で安心を得る月。
その一方で、
- 他人と自分の境界線が曖昧になる(融合/未分化)
- 感情的に“わかってもらえない”前提(情緒的剥奪)
- 自分より他者を優先する癖(自己犠牲)
- 誰かに支えられないと不安(依存/無能)
といったスキーマが月の奥に潜んでいることがあります。
💡 癒しのヒント:
- 「自分の心を感じきること」から始めてみよう
- 愛されるために“役に立つ”必要はない
- ひとりで静かにいる時間も、あなたの優しさを満たす
🌙 月を癒すということ
私たちが無意識にくり返してしまう感情や反応。
それはきっと、過去のどこかで必要だった“心の癖”であり、
月星座はその「安心のかたち」を教えてくれる地図でもあります。
でも、その安心のかたちは、
今のあなたには少しきつかったり、古くなってしまっていることもあります。
だからこそ──
スキーマ療法という視点を借りて、
「月がつぶやいていること」を聞き取っていくこと。
それは月を癒すということであり、月の重荷を浄化してあげることなのです。

クォッカちゃん
月を癒すって、“思い込みの自分”から、“ありのままの自分”に戻ることなんだね

占星術師Yoda
その通り。そしてありのままの自分に戻るほど、夢も叶いやすくなる。
>>前回コラム(【保存版】月星座でわかる、浄化すべきカルマ)では、カルマの切り口で月を解説しましたが、今回はスキーマ療法の視点から月を深掘りしてみました。
参考記事: