8ハウス的な不倫、12ハウス的な不倫


目次
不倫は8ハウス?12ハウス?

クォッカちゃん
12ハウスに月とか金星があると、不倫の恋に縁があると言われたりするよね。

占星術師Yoda
う〜ん、僕は不倫は12ハウスより8ハウスだと思う。タブーとか秘密を表すから。12ハウスだと「隠したい、秘密にしたい」っていう自我さえないよ。
「不倫」とひとことで言っても、その動機・体験・心の動きは人によってまったく違います。
実際は、12ハウスや8ハウス、5ハウス、また火星と土星のアスペクトなんかも関係してくる。
占星術では、こうした恋愛の“質”をハウスの視点から読み解くことができます。
今回は、特に深層心理や「隠された関係」を扱う8ハウスと12ハウスに焦点を当てて、「2つの不倫のかたち」を比較してみましょう。
🔥 8ハウス的な不倫
── 禁断の果実、欲望の深淵へ ──
8ハウスが象徴するのは、他者との深い結びつき、感情の共有、そしてタブー。
このハウスが関わる不倫は、まさに情熱・欲望・依存・嫉妬・秘密といった言葉が似合います。
- 強烈な性的・感情的な引力
- 相手を「奪いたい」「独占したい」という衝動
- 恥・罪悪感・バレる恐怖
- 依存、執着、感情の嵐
- 一度ハマると抜け出せない「沼」
このタイプの不倫は、理性で制御しようとしてもどうにもならず、「なぜこんなに惹かれるのかわからない」と言いながら、どんどん深みにハマっていきます。

占星術師Yoda
8ハウス的な不倫って、まるで感情のジェットコースター。ときに破壊的ですらあるよね。
🌫 12ハウス的な不倫
── 境界なき魂の逃避行 ──
一方、12ハウスが関与する不倫は、もっと静かで、曖昧で、霧の中にいるような関係です。
ここには8ハウスのような「欲望の熱」はあまりなく、代わりに癒し・依存・スピリチュアルな共鳴・無意識の引き寄せが色濃く出てきます。
例えば・・
- 理由なく惹かれる「説明できない関係」
- 現実感がない/夢のような恋
- 会っても「本当にこの人といたのか…?」と思う
- 恋というより“魂の避難所”
- 心の癒しとして機能する相手
- 現実化を望まず「誰にも知られなくていい」関係

占星術師Yoda
12ハウスの不倫って、「隠したい」よりも「存在そのものが霧の中」という感じ。

クォッカちゃん
例えばさ、結婚している女性が二次元キャラに恋をするのって12ハウス的不倫かな?

占星術師Yoda
そうかも(笑) その言い方はアレだけど(汗) でも結婚してても恋するのは良いことだと思うなぁ。
12ハウス的な恋って、現実逃避、カルマ的縁、スピリチュアルでプラトニックな恋──そんなキーワードがしっくりくる関係だよね。
🌗 比較:8ハウス vs 12ハウスの不倫
項目 | 8ハウス的 | 12ハウス的 |
---|---|---|
感情の質 | 情熱・嫉妬・支配欲 | 癒し・共感・静寂 |
関係の濃度 | 濃密・激しい | 曖昧・浮遊感 |
モチベーション | 欲望・執着・コントロール | 逃避・依存・心の回復 |
恋のスタイル | 現実を壊してでも一緒になりたい | 現実にしなくても心が満たされる |
リスク | バレたら終わる/崩壊 | そもそも存在が“グレー” |
関係性のイメージ | ドラマチック/修羅場あり | 夢の中/癒しの隠れ家 |
でも実際の不倫は上の表みたいにキレイに分かれるわけじゃないんだろうな。
相手が2次元だったり、アイドルみたいな2.5次元の存在なら、問題は起こらないけれど、、
そうじゃない場合だと、割り切れない恋になる可能性はありそうだよね。
実際には、12ハウスで発火した恋心が、しだいに8ハウス的な支配欲が生まれ、5ハウスの遊び心が疼き、さらに火星や土星のアスペクトや、相手との相性も絡んで、結果的にドロドロしたものになっていくんじゃないだろうか。
12ハウスと霊的な恋 ――「魂が恋をする」ということ

クォッカちゃん
「霊的な恋」っていう言葉を聞いた事があるよ。

占星術師Yoda
それも12ハウスと関係があるよ
私たちはふつう、「恋」を現実的なものとして考えます。
出会い、惹かれ、関係し、結ばれる――そんな一連のステップ。
けれど時に、「身体を通さず、言葉もなく、ただ魂が誰かに触れてしまう」という体験があります。
それが「霊的な恋」と呼ばれるものです。
🫧 霊的な恋とは?
- 相手が現実に存在しないこともある(=二次元、夢、過去世の記憶)
- 言葉にできないほど深く惹かれる
- 理由も脈絡もないのに「この人に出会うために生まれてきた」と思ってしまう
- 関係が始まらなくても、片思いのままでも、愛し続けられる
- 時には、出会っただけで人生が変わる

占星術師Yoda
こうした恋は、肉体や社会的な関係を超えた場所で起きてるんだよね。
そこには欲望や所有欲がほとんどなく、あるのはただ、魂の共鳴だけ。
🪐 占星術で見る霊的な恋のサイン
🔹 12ハウスにある金星・月・海王星
→ 愛が境界を越えて流れ出す。「誰にでも愛せる」けれど、「特定の誰かにしか届かない」
🔹 海王星×金星(とくに合・オポジション・スクエア)
→ 理想化された愛、夢の中で育まれる恋、現実には存在しない相手への感情
🔹 ノースノード×パーソナル惑星(特に月・金星・冥王星)
→ 魂の成長に関わる宿命的な縁。相手との出会いが人生を大きく変える
🔹 コンポジットやシナストリーでの12ハウス強調
→ ふたりの関係が人目につかず、現実化しにくいが深く響き合う
🧘♀️ この恋に現実的な見返りはないけど
霊的な恋は、報われるか・付き合えるか・結婚できるか──という評価軸では測れません。
たとえ叶わなくても「出会えただけでよかった」と思える。
相手に愛を与えることで、自分が癒される、
愛が成就しなくても、その体験自体が魂を豊かにする。
そんな恋は、何かを“得る”ためではなく、“存在する”ための恋なのです。
「現実じゃない恋に逃げるのはダメ」っていう人もいるけど。
でも、心の奥で誰かを大切に思い続けることが、あなたにとって救いになることもある。

占星術師Yoda
それはきっと魂がそっと結んだ“見えない縁”なのかもしれない。