占いとかセラピー、”心の荷物を作りがち問題” について


目次
心の荷物について

クォッカちゃん
占いとかセラピーのリスクって何?

占星術師Yoda
それは"心の荷物"を作りがちなこと
ぼくらは「不要な思い込み」とか「無意識の制限」と共に生きています。
これらは、過去の経験とか人間関係の中で知らず知らずのうちに身についたもので、
気づかないうちに自分の心を縛っています。
ここでは、そうした不要な思い込みや無意識の制限のことを「心の荷物」と呼ぶことにします。
たとえば、次のような思い込みがその一例です:
- 人は信用できない/男(女)は必ず浮気する
- 私のことなんて、誰も理解してくれない
- 私なんて生きている意味がない/私は無能だ
- 自分はとても孤独な存在だ/社会に自分の居場所はない
- 誰かに依存しないと生きていけない
- 私は体が弱い/心が繊細で疲れやすい
- どうせ私は失敗する
こうした心の荷物は、最初は自分を守るための“防衛策”だったんだよね。
でも、成長して状況が変わっても、それを手放せずにいると、新しい可能性の扉を閉ざしてしまうんだ。

占星術師Yoda
そしてぼくらは、そうした心の荷物を、数十、数百、数千個も抱えてながら、生きているんだよね。
良かれとおもったアドバイスが、"心の荷物" を増やす
占いやセラピー、ホロスコープリーディングも。
本来、誰かの心を軽くしたり、未来に希望を持てるようにサポートするためのもの。
しかし逆に「心の荷物」を増やしてしまうことがあります。
🌱 例えばセラピーで:
たとえば最近よく「HSP(繊細な人)」や「発達障害」という言葉をよく聞くね。
こうした概念が広まって、自分の特性に気づくことは、自己理解としてとても大切だと思う。
でも、セッションで「あなたは繊細だから人混みに行くと疲れてしまうよ」と言われ、それを受け入れてしまうと・・?
それが「ああ、私は繊細だから、疲れて当然なんだ」という思い込みに変わってしまうことがある。
そうすると本来は可能だったことにも、無意識のブレーキをかけてしまうのです。
🌱 占いやホロスコープ・リーディングで:
ホロスコープ・リーディングで「あなたの天体配置だと、恋愛ではケンカが多くなるかもしれませんね」と言われたとする。
それを「なるほど、私が彼とケンカばかりなのは星のせいなんだ〜」って受け止めちゃうと・・?
いつの間にか「私はそういう運命なんだ」という被害者的な立場に入り込んで、変化の可能性を手放してしまう。
もちろん、占いやセラピーが悪いわけではありません。
ただ、言葉には「現実をつくる力」があるということ。
そして占い師やセラピストの何気ない一言が、「心の荷物」になってしまうリスクがある、ということなのです。

占星術師Yoda
自己理解やセルフケアとして使うなら良いこと。
でも、自分の可能性の制限になっているなら、それは"心の荷物"だよ。手放したほうがいいと思わない?
◯◯だから△△がうまく行かない。ってほんと?
ある人(Aさん)の話だけど、「自分は発達障害だから空気が読めない。だから人間関係が上手く行かない」って悩んでいた。
もちろん、そうした症状によって人間関係がツラくなることはあるのだと思います。
けれどAさんとお話ししてみると、空気が読めないタイプじゃなかった。というか、ふつうに空気読めてた。
・・で、Aさんの奥を観察してみると、「私の正義はゆずれない」っていう感覚が見えた。
その感覚こそが周囲との軋轢を生んでいたんだよね。 そういうのも、心の荷物だよね。
過去生が見えても、絶対に伝えるな
ここからは、ちょっとスピリチュアルな話になるよ。

クォッカちゃん
心の荷物は過去生とも関係があるの?

占星術師Yoda
過去生とか家系とかも、すごく関係してる
「心の荷物」は、過去の経験や思い込みから生まれるものだと書きました。
でも実は、そうした荷物のすべてが、今世で作られたものとは限りません。
心の荷物の中には、過去生(前世)から持ち越してきたものや、
家系・ご先祖から受け継いでいるものもあります。
ぼく自身は、そういった過去生や家系のエネルギーを浄化するエネルギーワークをやっていて、
師からとても大事なことを教わりました。
それは、
「クライアントが抱えている心の荷物を、すべて言葉で伝えてはいけない」
ということ。
最初は正直、驚きました。
せっかく“見えた”ものを伝えないなんて、もったいないようにも感じたから。
でも、理由を聞いて納得したよ。
伝えてしまうことで、逆にその人が荷物を“手放さなくなる”ことがあるからです。
戦争で家族を失った過去生が見えたら?
たとえば、セッション中に「過去生で戦で家族を失った悲しみ」が見えたとしても、
それをクライアントに伝えてしまうと、
「私は過去生でこんなに傷ついていたんだ」という思いが、新しい“重さ”を生んでしまう。
すると、その人はそこにアイデンティティを持ってしまい、
本当は解放できるはずだったエネルギーを、かえって“持ち続けてしまう”ことがあるのです。
だから、見えたことをすべて伝えるのではなく、
必要な範囲で、そしてその人の準備が整っているときだけ、慎重に扱うべきなんです。
そして多くの場合は、相手には何も伝えずに、エネルギー的に浄化してしまうことが最善なんです。

占星術師Yoda
ヒプノセラピーも注意が必要だよ。あれは "気づきを得て解放するため" に過去生をみにいくんだよ。
"気づき"こそが最大の浄化である
心の荷物を手放すには、いろんなアプローチがある。
エネルギーワーク、セラピー、祈り、儀式……手段はいっぱいあります。
でも、すべての第一歩になってくれるのは、やっぱり「気づき」なんだよね。
「あ、わたしってこんな思い込みを持ってたんだな」
「なんかこういうパターン、いつも繰り返してるな」
「こういう状況になると、いつも心がぎゅっと縮こまる感覚がある」
──そういうふうに、自分の中にある感覚や反応、考えグセに「気づくこと」。
この「気づき」こそが、最大の浄化になります。
それまで無意識の中にあって、自分を知らず知らずに縛っていたものが、
光に照らされるように意識にのぼってくるんだ。
それだけで、もう半分は手放せたようなものなんです。
もちろん、気づいたからといって、すぐに全部が消えるわけじゃないけれど、
気づいた瞬間から、浄化と変容はもう始まっているんです。
占いやホロスコープと、どう向き合うか?
最後に、もう一度「占い」や「ホロスコープリーディング」の話に戻りますね。
占いやセラピーは、人の心を深く癒したり、勇気づける力を持っています。
でも同時に、それが“制限”になってしまうリスクもあるということを、忘れてはいけないと思うのです。
「あなたはこういう性質を持っている」
「こういう傾向があるから、こうなりやすい」
──そんな言葉は、うまく使えば“ヒント”になるけれど、
受け取り方を間違えると、“思い込み”や“枠”になってしまう。
大切なのは、占いやホロスコープを制限として読むのではなく、可能性として読むということ。
「私はこういう星の配置だからこうなっちゃう」ではなく、
「こういう傾向があるなら、こう活かしてみよう」っていう視点でよむ。
それが、健全なスピリチュアルとの付き合い方だと思う。
占いもセラピーもホロスコープも、
“心の荷物”を増やすためではなく、その荷物を少しずつ手放して、
もっと自由に生きるためにあるんだと思います。
ホロスコープは、あなたの人生の“地図”のようなものだけど、
その道をどう歩くか、どんな冒険をするかは、いつだってあなた自身が決めていいんです!