あいみょんさんのホロスコープと、内なる「ためらい系男子」


目次
🌕 あいみょんのホロスコープに現れている「男性目線の歌詞」

占星術師Yoda
ぼくが大好きな歌手、あいみょんのチャートをリーディングします。
出生時間不明なので、12時でソーラーサインシステムでチャートを作りました。

🌟 火星=アニムス(内なる男性)
火星は占星術で「行動力」「衝動」「攻める力」を意味し、
とくに女性のホロスコープの火星は、心理学的には“内なる男性性=アニムス”を象徴します。
あいみょんの火星は、しし座にあり、みずがめ座の水星とオポジション(180度)のアスペクトをとっているね。
ここがシンガーソングライターの"あいみょんらしさ"として、もっともシャープに現れてる配置なんです。
「君はロックなんか聴かない」
「麦わらの帽子の君が揺れたマリーゴールドに似てる」
あいみょんの歌には、男性目線のラブソングが意外と多く存在しますね。
一人称は“僕”。
語り手は男性や中性的な視線。
実際には女性目線の歌もたくさんありますし、彼女自身もあくまで「自然な言葉で書いているだけ」と語っているけれど、
彼女のホロスコープをみると、そこには明らかに本人の意図を超えた"ある傾向"が浮かび上がるのです。
それでは早速、彼女のホロスコープの火星に刻まれた「内なる男性性=アニムス」の特徴を見ていきましょう。
🎭 男性目線の歌詞は、あいみょんが演じるアニムスである
ししの火星は「演出」や「ドラマ」を好みます。
しかも逆行していることで、それは外の男性に投影されるよりも、自分の内側にある“物語を語る、もう一人の自分”として使われることが多い。
その火星が、みずがめ座の水星という「どこか他人のように自分を見る視点」と真っ向から向かい合ってるんですね。
この配置こそが、あいみょんの中に、“僕” という歌い手を生み出す土壌になっています。
🌟 逆行するしし座の火星は「ためらい系男子」

占星術師Yoda
あいみょんのホロスコープで、注目すべきは火星がしし座にあり、しかも逆行しているってこと。
しし座にある火星って、本来とても目立ちたがりで、表現したがり。
舞台の中央で光を浴びながら、自分の心をドラマとして語りたくなる配置です。
でも、この火星は逆行しているんです。
逆行している火星は、衝動が内にこもるんです。
攻めたいのにためらってしまう。言いたいのにグッと飲み込んでしまう。
🎙 歌詞に映る「ためらい系男子」
たとえば…
「君はロックなんか聴かないと思いながら 少しでも僕に近づいてほしくて」
→ 好みを知っていながら、でも何も言えない。ただ近づいてほしいと願っている“控えめな衝動”。
「愛を伝えたいだとか 臭いことばっか考えて 待ってても だんだんソファに沈んでいくだけ」
→ 想いはあるけど煮え切らない。うちに燃えてるけど体が動かない。(逆行火星の典型的な表現)
これ、まさに獅子座火星の“情熱”が、逆行によって内向きに沸騰してる状態ですよね…
本当は劇的に愛したい。でも、そこに行けない!っていう苦しさ…
言葉ではいくらでも想像してるのに──
🎙 ためらうけど、日和ってるわけじゃない
彼女のチャートでは、いて座の木星がトラインで、火星の背中を押してるんですよね。
あいみょんのアニムスは、ためらうけれど、日和ってるわけじゃない。
それにこの火星は、なんといっても表現者のサイン「しし座」にあるんだから!
結果的に彼女は、不器用な想いを堂々と歌にするという形で表現しているのです。
🪐 オポジションは「表現者のアスペクト」
西洋占星術におけるオポジション(180度)というアスペクトは、表現者には必須のアスペクト。
自分の中の矛盾する二つの力が、真正面からぶつかり合うことで、新しい視点や表現が生まれる
──それがオポジションの本質です。
(たしか、占星術師の松村潔さんは、”たまごを二つに割って前進するアスペクト”って表現してたと思います…)
あいみょんのチャートでは、火星が獅子で逆行、水星とオポジション。
──この組み合わせは、“役を演じながら心を伝える人”によく見られるのですが、
あいみょんは、火星と水星という「衝動」と「言葉」のせめぎ合いを、
「歌」という芸術に変換することで、自分自身の対話を形にしているのだと思います。

占星術師Yoda
とくに、あいみょんのチャートではいて座の木星が、火星と水星のオポジションをメディエーションして対話をスムーズにしてるよね。
🧠 しし座の火星の衝動を、みずがめ座の水星が歌詞にする
あいみょんの火星は、みずがめ座の水星とオポジション(180度)で結ばれています。
そしてこの火星と水星のオポジションを、いて座の木星がメディエーションしてる。
火星と水星のオポジションは、まさに“言いたいことをどう伝えるかに葛藤がある"ことを示していますが、
木星がスムーズに言葉にすることを助けているのです。
つまりアニムスが抱えるモヤモヤを、歌詞に昇華する、という配置。
これが、あいみょんの歌詞の絶妙なバランス感覚を生み出していると思うんですね。
演じることで本音が漏れる

占星術師Yoda
あいみょんはきっと「伝えたいけど素直に言うのは怖い」って思うタイプだと思うんですよね。
表現したいけど、まっすぐ言いたくない。
だからあえて“男性目線”というフィルターを使って、自分の気持ちを演じさせる。
誰かになりきって語る──それが彼女のいちばん素直な“自己紹介”なのかもしれません。
そして、それが一番リアルに心の奥まで届くことを、無意識で知っているのかもね。
・・以上、あいみょんっぽさがもっともシャープに現れているな、と感じる箇所をリーディングしてみました。
(男性目線の歌詞について、うお座の太陽-土星のコンジャンクションも大きく関係していますが、長くなるので今回はここまでm(_ _)m)
参考記事: