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人生における8ハウスと「魂の闇夜」について

人生における8ハウスと「魂の闇夜」について

人生・運命・学び, 西洋占星術, 8ハウス, 覚醒, 魂の闇夜

人生の8ハウス=「魂の闇夜(Dark Night of the Soul)


クォッカちゃん

人生の8ハウスってけっこう苦しい時期なのかな?


占星術師Yoda

人にもよるけどそうかも。それは「魂の闇夜」って呼ばれてる時期だと思う。

8ハウスは、占星術の中でも最も深く、重く、そして神秘的な領域です。
ここは単なる苦しみではなく、魂が真に変容するために必要な“死”を経験する場所

例えば——

  • 依存していたものが壊れる
  • コントロールできない出来事に直面する
  • 執着していた「自分」が崩壊する
  • セクシャリティ、死、喪失、裏切り、破産、解体…

・・といった事が起こり、自分の「影」と向き合わざるを得ない時期でもある。

🌑 「魂の闇夜」ってなに?

「魂の闇夜(Dark Night of the Soul)」っていう表現は、もともとは16世紀のスペインの神秘家、詩人、そしてカトリック修道士である 聖ヨハネの言葉。

彼の著作『魂の暗い夜』という神秘詩とその解説書が原点です。

この中で彼は、

神との真の合一に至る前に、魂が深い闇と孤独を通過する

と語ってるんだよね。

この時期は、

  • 霧の中を歩いているような
  • 神も宇宙も何も応えてくれないような
  • 古い自分がもう機能しないのに、新しい自分も見えない

そんな、光が一切見えない「暗夜行路」のように感じられるかもしれない。

でも――

この「魂の闇夜」こそが、魂が変容する前に必ず通るトンネルなんだ。

まるで蝶が蛹(さなぎ)の中で一度ドロドロに溶けるように、
私たちもここで一度“死んで”、再構築される

🌑 「魂の闇夜」を超えると?

人生における8ハウス(=魂の闇夜)は、表面的な自己を脱ぎ捨てて、
より本質的な、魂としての“私”が目覚めるプロセスでもある。

だからこそ、8ハウスの試練をくぐり抜けたあとには、
9ハウスでの「気づき」や「悟り」=精神的な自由が待っているんだ。


占星術師Yoda

人生における8ハウスは苦しくとも、最も深い意味を持つ変容の場なんだ。


魂の闇夜をくぐるときのアドバイス


クォッカちゃん

そ、そうなんだ・・ 魂の闇夜をくぐるとき大切なのは何?


占星術師Yoda

それは、夜は必ず明ける、という事実を知っておくこと。

1. 「抜け出そう」と無理にしない

この闇は「故障」ではなく、「変容」のためのプロセスです。

大地の下では、タネは芽を出す準備をしている段階。

だから焦って元の自分に戻ろうとせず、立ち止まり、耐えることが力になるよ。

2. 感情を否定せず、感じきる

泣きたいなら泣く。怒りも虚しさも、否定せず感じてOK。

「こんな気持ちになる自分はダメだ」と思わないでください。

感情って、通り過ぎる嵐みたいなもの。感じきったとき、静けさが戻るんだ。

3. 「意味づけ」を今すぐに求めない

なぜこんなことが起きてるのか?の答えは、今すぐには分かりません。

後から「そういうことだったんだ」とわかる日が来るんです。

生きてみることが、答えになっていく。

4. 信頼できる存在に、ほんの少し甘えていい

孤独は必要かもしれない。でも完全に孤立する必要はありません。

「話を聞いてほしい」「そばにいてほしい」と伝えてもいい。

闇夜の中に、静かに灯る“誰かの心”があるだけで、救われることって、きっとあるから。

🌱 そして目覚めの朝へ…

「魂の闇夜」は、あなたの魂が、本当に目覚めたいと願っている証拠。

どんなに長く感じても、必ず夜は明けます。

そしてその朝は「これまでと同じ朝」ではありません。

あなたが変容した分だけ、世界もガラリと軽やかに変わって見えるでしょう。


占星術師Yoda

ホロスコープの冥王星やハウスの配置によっては、この魂の闇夜をドラマチックに体験しやすいかもしれないね

参考記事:

>> 「魂の闇夜」を深く体験しやすい人のホロスコープの特徴

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