トップ > 占星術師Yodaの星占いノート >

スクエアは「葛藤をひとつ上の視点から統合する」アスペクト

スクエアは「葛藤をひとつ上の視点から統合する」アスペクト

科学・テクノロジー, 西洋占星術, LUB, スクエア, 抽象度

スクエアの本質とは?

スクエアのアスペクト図1.スクエアのアスペクト

まずはおさらい。スクエアとは西洋占星術において、二つの天体が90度の角度にあるアスペクト。

ホロスコープでスクエアって聞くと、

「太陽と火星がケンカしてる!ぶつかってる!だからトラブルが起こるんだ!」

みたいに思われがち。

本当はこうも言える:

2つの星が、ちがう方向から物を見てるだけ。だから話が合わない。でも、同じ“全体”を見ようとしてる

犬と猫は両立できるか?

ちょっと哲学的な話になるけれど・・

🐶であることと、🐱であることは同時には無理(スクエア)ですよね。
でも「動物」っていう一つ上の見方をすれば、どっちも同じもの。

同じく、
リンゴ🍎と、ミカン🍊は、両立できない。でも「果物」っていう一つ上の見方をすれば同じものになる。


占星術師Yoda

実は、スクエアもこれと同じなんだ。一見ぶつかってるように見える2つの星も、ひとつ上の見方をすれば、両立することができるのです。

🧠 太陽x火星スクエア 〜タカシ君のたとえ話〜

高校生のタカシ君は、マンガ家になるのが夢。
でも親には、「マンガ家なんて、もしなれなかったらどうするの!? ちゃんと就職して安定した仕事をしなさい!」と言われてる。

そんな彼のホロスコープの太陽と火星は、スクエアだ。

  • 太陽:自分らしく輝きたい! マンガ家になりたい!
  • 火星:すぐ行動してガンガン攻めたい! 就職とかせずとにかく描くぞ!

でも、この2つは葛藤する。
親には就職しろって言われるし、でもオレはマンガで勝負したいし、頭ぐちゃぐちゃ💥!

・・・ここでスクエアの本質に立ち戻ろう。
スクエアの本質とは、”ひとつ上の見方をすることで両立させること” です。

「自分を活かしつつ、社会の中でちゃんとやる」っていうひとつ上の視点を探すのです。

すると、
「じゃあ、美術系の大学に行って、デザインの仕事しながらマンガ描こうかな!?」

・・といったように、太陽と火星、どっちも活かせる道が見えてきます。


占星術師Yoda

どっちも活かせる道を見つけなさい、というのがスクエアの本質なんだよね。

キーワードは「抽象度を上げる」こと

ぶつかってる2つのものがあるとき、ただどっちかを選ぶんじゃなくて、

「もっと上の視点から見ると、どうつながってる?」

って考えると、ぶつかりが意味あるものに変わる。

これこそが、

🧠 スクエアは「ケンカ」じゃなく、「考えるチャンス」
🌱 スクエアは「悩み」じゃなく、「成長のスイッチ」

・・と言われる所以(ゆえん)です。


占星術師Yoda

ものごとの見方を少し変えるだけで、同じ出来事でも受け取り方が大きく変わる。以下の表は、抽象度が低い見方と、高い見方を比べたもの👇

抽象度:低 抽象度:高
ケンカ・ぶつかり 両立・統合
どっちかを選ばないと無理 両方活かせる“上の道”がある
トラブルのもと 成長のきっかけ

スクエアは「おやつ」、コンジャンクションは「チョコバナナ」


占星術師Yoda

ここからは小難しいかもしれないので、読み飛ばしても構いません

LUBについて

数学的な話になります。

LUBとは、Least Upper Boundの頭文字をとったもので、日本語にすると”最小上界”です。
そのまま"エルユービー"と読みます。

意味は、集合のなかの2つ以上の要素を包み込む上位の中で、最小のもの。

そしてAとBのLUBを、A ∨ B または、LUB(A,B)と表します

例えば・・

A = 「チョコ」
B = 「バナナ」

A ∨ B = 「おやつ」 ←これがLUBです!

犬 ∨ 猫 = 動物
リンゴ ∨ ミカン = 果物

そして、スクエアはまさに2天体のLUBをとることを意味します。


占星術師Yoda

太陽と火星のスクエアを数学的に表すと、太陽 ∨ 火星 となります


クォッカちゃん

ところで、バナナっておやつですか!?(遠足のネタ)


占星術師Yoda

LUBは一つとは限らないんだ バナナとチョコのLUBは、"甘い食べもの"とかでもいいんだよ。

コンジャンクションは加算(+)
コンジャンクションのアスペクト図2.コンジャンクションのアスペクト

コンジャンクションは加算です

例えば・・

A = 「チョコ」
B = 「バナナ」

A + B = 「チョコバナナ」 ←これがコンジャンクションのイメージ!

整理すると・・

A=チョコ、B=バナナ だとして、

⚫︎ スクエアは、     A ∨ B → おやつ
⚫︎ コンジャンクションは、A + B → チョコバナナ

つまり、コンジャンクションは「加算」で、スクエアは「上位概念にまとめる」。ということ。
以下の表は、その違いを簡潔に整理したものです。

意味 結果 アスペクト
A + B AとBを足し算する 「チョコバナナ」 コンジャンクション
A ∨ B AとBの共通の上位をとる 「おやつ」 スクエア

占星術師Yoda

スクエアは成長のキッカケと言われたりするけど・・でも具体的にどうやって?と思ったことありませんか? 今回のコラムでは、スクエアはひとつ上の視点から統合して活かす!という視点から書いてみました。参考になれば嬉しいです^^