月は”癒す”んじゃなくて”浄化する “〜 西洋占星術と無意識のクリアリング


目次
月は"癒す"というより"浄化する"ほうがしっくりくる

クォッカちゃん
月を癒すのと、月を浄化するのってどう違うの?

占星術師Yoda
言葉のニュアンス的に、”癒す”だと傷を抱えて守ろうとする感じだよね。でも月には癒すべき傷なんてなくて、”汚れがついて曇ってる”っていうほうがシックリくる。だから月を浄化して本来のキレイな月に戻してあげるんだ。
西洋占星術において「月」は、感情や無意識、そして反射的な行動パターンを司る天体とされています。
そしてたいてい、月には、不要な思い込みだったり、重たいエネルギーが付着して重たくなっている。
多くの人が「月は癒しの天体」と表現しますが、
月は「癒す」というより「浄化する」ほうがしっくりきます。
なぜなら、月の領域には私たちの根深い「思い込み」がくっついて重たくなっているからです。
( ※以前のコラムでは、こうした「思い込み」のことを心の荷物と表現したことがあるね)

🌙 月にくっついてる「思い込み」
僕らが日々無意識にとっている行動の裏側には、必ず何かしらの「思い込み」が存在しています。
たとえば:
- 「私は人から嫌われる」
→ 人との関わりを避ける - 「失敗すると恥をかく」
→ 新しい挑戦を避ける - 「社会の役に立たなければ価値がない」
→ 常に人の期待に応えようと無理をする。疲れていても断れない。 - 「感情を出すと迷惑になる」
→ 本音や弱さを隠し、感情を押し殺してしまう。素直になれない。 - 「私はいつも後回しにされる存在だ」
→ 自分から主張することを諦め、遠慮がちに行動してしまう。
こうした思い込みは、本人が自覚しないまま自動的な行動パターンとして定着していきます。

占星術師Yoda
そしてこれはまさに、占星術における「月」の領域だよね。こうした思い込みを手放していくことが、月を浄化するってこと!
🌕 内観力を鍛えて、月を活性化しよう
では、私たちはどうやってその思い込みを手放せば良いのか?
カギになるのは、「内観力」です。
内観力とは、自分の感情や反応を深く見つめたり、
自分の思考や行動を一歩引いて客観視する力のこと。
この力を高めることで、無意識に反応していた思い込みに気づき、それを「本当に必要か?」と見つめ直すことができます。
そして、気づきと共に、不要な思い込みは自然と溶けていくのです。
・・それはまるで、月にこびりついた曇りを一枚一枚、静かに剥がしていくような作業。
これを繰り返していくことで、月は本来の輝きをとりもどし、どんどんイキイキと活性化していくのです。

クォッカちゃん
なるほど。でもさ、内観力ってどうやって鍛えるの?

占星術師Yoda
では内観のヒントを紹介していくね👇
💡 内観のヒント:
- 最近強く反応した出来事を振り返る
例:なぜあの一言にあんなにイラッとしたのか?自分のどんな前提が刺激された? - 子どもの頃に親や教師、周囲の大人に言われた印象的な言葉を思い出す
例:「男の子なんだから泣かないの」「そんなことしたら嫌われるよ」「もっと努力しなさい」など。
→ それが今の自分の行動パターンに影響していないか観察してみる。 - “〜しなければ”と思う時、その裏にある恐れや不安を探る
例:「ちゃんとやらなきゃ」「失敗しちゃいけない」= 何を恐れている? - 日記を書く、または音声で記録して自分の感情や思考を「外に出して」見てみる
→ 言葉にすることで、客観視しやすくなる。
💡 S子さんの例:「一番じゃなきゃ愛されない」
S子さんはずっと、「一番じゃなきゃ意味がない」という強い思い込みを抱えて生きていました。
仕事でも趣味でも、いつも全力。でももし自分が2番になったり、誰かに負けたりすると、自分をひどく責めてしまう。それがつらくて、自信もなくしていたと言います。
ある日、S子さんは内観を通じて自分の過去をたどっていきました。すると、幼稚園の運動会の記憶が蘇ってきたのです。
徒競走で2番になったとき、お母さんが少し残念そうな顔で「次は頑張ろうね」と言った。そのたった一言に、幼いS子さんはこう感じてしまったのです。
「一番じゃないと、喜んでもらえない。愛されない。」
そうして、「一番でなければ存在価値がない」という思い込みが心に深く刻まれました。
けれど、その思い込みがどこから来たのかに気づいた瞬間、S子さんの心は少しずつ緩み、手放すことができるようになったのです。
今では、「結果よりも、自分がどう感じるかを大切にする」ことを軸に、生き方そのものが変わっていきました。
💡 N実さんの例:「私は期待を裏切る子」
一方で、もっと深いところにある思い込みに気づくには、内観だけでは届かないこともあります。
N実さんは、仕事でなかなか成果を出せないという悩みを抱えていました。
周囲の期待を裏切っているような、漠然とした罪悪感。がんばっても報われない感じ。自信が持てない。
そんな彼女はヒプノセラピー(退行催眠)を受け、心の深層にアクセスしました。セッションの中で、彼女は意識が幼児の頃に戻っていったといいます。
そこには、じっと自分を見つめている存在がいた。それは祖母でした。
そしてふとした瞬間に、祖母の感情が流れ込んでくるように感じたのです。
「本当は男の子が欲しかった…」
それは無意識の世界での対話だったかもしれませんが、確かにN実さんはその“エネルギー”を感じ取っていました。
そのとき彼女が握りしめてしまった思い込みがありました。
「私は期待を裏切る子」
この思い込みがずっと彼女の人生を制限していたのです。仕事でも、自分を信じきれない。いつかがっかりされるのではという不安がつきまとう。
でも、その思い込みの根っこに気づいたことで、N実さんはようやく自分を許すことができました。
驚くことに、今では祖母とも心からの関係を築き、仕事でも自然体で成果を出せるようになったそうです。
・・思い込みって、子供のときの些細なことが原因で作られてることすごく多いんだよね。

占星術師Yoda
S子さんもN美さんも、思い込みを手放せた分だけ、月が浄化されたってこと!
過去生や家系などのエネルギーも月を重たくしてる

クォッカちゃん
Yodaは心の荷物を浄化するエネルギーワークをやってるよね。

占星術師Yoda
そうだね。月についてる心の荷物はね、過去生とか家系からも来てるんだよね。
その思い込み、本当に今世で作られたもの?
ぼくが学んでいるエネルギーワークの中で教わったことなのだけど、
「私たちの心の荷物のうち、今世で作られたものはわずか1〜5%ほどにすぎない」
つまり、残りの大半は、
過去世の体験だったり、家系からのエネルギー、その他いろんな所から来ているってこと。

占星術師Yoda
エネルギーがわかる人は、ご自分の悩みの原因を、過去生を意図して観察してみてほしい。人間関係、恋愛、仕事、いろんな悩みに、それぞれ別の過去生が紐づいているのがわかると思う。
自分でも理由がわからない不安や拒絶感、行動の制限。それらはこの人生だけのものではなく、もっと深い次元の情報が関係しているのかもしれません。
そういうのは、僕や、浄化の専門家に相談することをオススメするよ。

占星術師Yoda
この辺りは、また今後詳しく書いていきますね
参考記事: