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谷川俊太郎『生きる』をロック調にリミックスしてみる

谷川俊太郎『生きる』をロック調にリミックスしてみる

つぶやき, 谷川俊太郎

どうも。Yodaです。谷川俊太郎さんの詩「生きる」のロックバージョンをつくりました。

 

「生きる」

生きてるってことは、
今この瞬間、ここに立ってるってことだろ?

喉がカラッカラに渇いて、
太陽が目に刺さるほどまぶしくて、
不意に昔のフレーズが脳みその中で爆音で鳴り響くってことだ。
クシャミひとつにも命が宿ってて、
誰かと手をつなぐ温もりに、世界が震えるってことだ。 
 

生きてるってことは、
ミニスカートが風になびくのを見て、
プラネタリウムで宇宙にトリップして、
ヨハン・シュトラウスに心が浮く夜もあって、
ピカソの混沌に魂をかき乱されて、
アルプスの冷気に肺が叫ぶってことだ。
 
つまり、すべての美しさに”くらっちまう”ってことさ。

でも裏に隠された薄汚い嘘を見抜いて、
拒む勇気だけは忘れんな。

 
生きてるってのは、
泣けることだ。
笑えることだ。
ブチギレることだ。
そして、自由でいられるってことだ。

 
生きてるってことは、
どこかで犬が遠吠えしてる夜を感じること。
地球がぶっちぎりで回ってるスピードに乗ってるってこと。
誰かが今、産声をあげてる奇跡に同じ時間を生きてるってこと。
誰かが遠くで血を流してる現実に、目をそらさないこと。
ブランコが風に揺れる、それだけで泣きたくなること。

 
“今”がどんどん過ぎていくのを、止められないで感じること。

  
生きてるってことは、
鳥が空を引き裂くように飛び立つこと。
海がゴォォッて地球を震わせること。
カタツムリだって、命削って進んでんだぜ。
人は愛して、傷ついて、また愛するんだ。

君の手のぬくもりが、まだここに残ってるよ。
命のぬくもりがさ。

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(本来の詩はこちらで読めます・・)
https://www.nanarokusha.com/ikiru_zenbun.htm