トップ > 占星術師Yodaの星占いノート >

エドガー・ケイシーの占星術観① 〜ホロスコープは魂の履歴書である〜

エドガー・ケイシーの占星術観① 〜ホロスコープは魂の履歴書である〜

人生・運命・学び, 占い・スピリチュアル, 西洋占星術, エドガー・ケイシー, ホロスコープ, 進化占星術, 過去生,

エドガー・ケイシーは、ホロスコープは魂の履歴書だと考えた

エドガー・ケイシーって誰?
エドガーケイシーのイラスト図1.エドガーケイシー(1877–1945)

エドガー・ケイシーは、スピリチュアルに関心がある人は、結構知ってるんじゃないだろうか。
(ぼくは彼についての本を7,8冊くらい持っているかな…)

ケイシーは催眠状態(トランス)に入ることで、健康、人生、転生、夢、そして占星術に関するアドバイスを与える“リーディング”を、生涯で約14,000件以上も行いました。

そんな彼は、「眠れる予言者」の異名を持ちます。

ケイシーの信ぴょう性と記録

チャネラーとか預言者って、世の中にいっぱいいますよね?
で、みんなちょっと胡散臭い感じがしますよね…?

でもエドガーケイシーは違います。

彼のすべてのリーディングは、 ほぼすべて記録されており、現在もアメリカのA.R.E.(Research and Enlightenment協会)によって保存・公開されています。この記録の完全性が、ケイシーのリーディングに対する学術的・霊的な信頼性を高めているんです。

驚くべきことに、その中の約1,500件が占星術的な内容に関係しています。

ホロスコープは“魂の履歴書”

ケイシーの占星術観って、かなり独特なんですよね。

(なので現代の西洋占星術に慣れてる人が聞いたらちょっと面食らうかも…)

彼は、ホロスコープを「魂が転生の間に経験してきたエネルギーの記録=履歴書」として捉えていたんです。

そしてホロスコープは運命ではなく、"魂の傾向"を示すものだ、言いました。

ケイシー占星術の特徴
  • 「惑星の魂的影響」や「惑星の強さ」に注目する:たとえば火星は意志と行動性、金星は愛と美、土星は試練と忍耐を象徴。
  • 現代の西洋占星術(トロピカル方式)とは異なり、ヒンドゥー占星術(サイデリアル方式)やペルシア的な古代知恵との共通点が多い。
  • すべては自由意志に優先権がある:占星術は傾向を示すのみで、人はその傾向を乗り越える自由を持つ。

クォッカちゃん

ホロスコープは宿命じゃなくて、自由意志のほうが強い、という考えはバシャールと同じだね


ケイシーが占星術に言及したリーディングの紹介

例えば、ケイシーによるリーディングは、以下のように記録されてる。

● 星の配置は道標にすぎない

「星の配置(アスペクト)は、人生という旅路にたつ道標であり、どこに進むべきかを示すサインにすぎない。それ自体が人生を支配するものではなく、経験の一部として存在しているに過ぎない。」

Reading 311‑4:

“Astrological aspects are but signs; they are as the road signs along the way, pointing the direction in which one may go. They are not, then, as so many would interpret them, a thing apart, but a portion of the experience.”

● 出生図は、その魂と周囲との関係性をつくる

「出生時の星の位置は、肉体的な出来事よりもむしろ、その魂が人生でどのように周囲と関わっていくかという“関係性”に影響を与える。」

Reading 5733‑1

“The position of the stars at the time of birth has more of an influence upon the soul-entity in its relationships to the environ than upon the physical or material things of an entity's experience in the earth.”

● 魂は転生と転生の間に、惑星に滞在する

魂は転生と転生の間に、木星や火星、水星などの惑星に滞在した経験を持つ。それは肉体的な移動ではなく、精神的・霊的な体験として影響を受けている。」

Reading 1664‑2

“Those periods of sojourn during the interims between the manifestations in materiality are indicated from the astrological symbols or signs… Not that the body … sojourned in Mercury, Mars, Jupiter … but … the mental or spiritual aspects.”

● 星の衝動を、魂がどう活かすか?は自由だ

「星の配置がもたらすものは「衝動」にすぎない。それにどう応えるか? どう活かすか? は、その魂の理想と、そこへ向けた意志の使い方で決まる。」

Reading 1842‑1

“…these are merely urges. As to what one does with or about an urge is oft dependent upon what an entity holds as its ideal—and then the application of will…”

● ホロスコープは、魂の履歴書みたいなもの

「ホロスコープは、魂が「惑星に滞在してきた」ことを象徴していて、出生時に天体がどこにあったかによって魂が形成されるわけではない。しかし、どの惑星も、魂の意志の力に勝ることはない。」

Reading 2505‑1

“Astrological urges are not existent because of the position of the Sun, Moon, or any planet at the time of birth… the soul‑entity … has dwelt in those environs.”
“Yet no influence … surpasses the will of the entity…”


クォッカちゃん

魂は、転生の間に惑星に滞在してくる、って話めっちゃ面白いね…


占星術師Yoda

ケイシーの占星術って、"魂の成長"と関係付けられていて、ホロスコープは“運命”を決めるのではなく、“魂の道筋”を映し出すものであるという視点が貫かれているんだよね。


エドガーケイシーが語った興味深いエピソード

ケイシーはその他にも、占星術に関する興味深いエピソードが数多くあります。

🔸 占星術師の“気づき”を導いたケイシー

あるプロの占星術師が、ケイシーにリーディングを依頼した際、ケイシーは、

「あなたは木星の影響を強く受けており、人々に奉仕することがあなたの道だ」

と語りました。この言葉に感銘を受けた占星術師は、以後スピリチュアル指向の占星術家として活動を展開し、数多くの人々に貢献したそうです。

🔸 健康と惑星の関係にも触れる

ケイシーは神経系に問題を抱える人物に対して、

「あなたは土星の影響が強く、神経的な感受性が非常に高い」

と指摘。そして波動的・音的・色彩的な療法(=惑星の波動に対応)を提案するなど、健康と占星術を融合させたユニークな視点を持っていました。

🔸 夢と惑星のリンク:火星の影響を受けた夢

ある青年が「繰り返し火事に巻き込まれる夢」を見て悩んでいました。

ケイシーに相談すると、

「「あなたは過去世で火星圏に滞在していた経験があり、火星の象徴(攻撃性、火、破壊性)が夢を通じて表出している」

と告げました。
これにより彼は、内面にある抑圧された怒りに気づき、意識的にバランスをとるよう努力を始めました。

火星=破壊衝動と怒りの象徴ですが、「夢が惑星的な“魂の履歴”を映す」というケイシーならではの視点ですね。

🔸 「占星術師は未来を予測してはならない」

ある人が「自分は未来を予言する占星術師になれるか?」と質問したところ、ケイシーは明確にこう答えました。

「未来を“確定的に”予言することは、魂の自由意志を侵害することになりかねない。魂には、選択と成長の自由があるのだから。」

・・この発言は、占星術師としての倫理観や姿勢にも深く通じますね…

🔸 前世で金星に滞在していた女性のエピソード

ある女性のリーディングでは、

「あなたは前世で金星的な次元に長く滞在していた」

と告げました。金星は、愛や美と繊細さの象徴です。

その影響で、彼女は非常に繊細で、愛と調和、美的感受性に富んだ性格を持っていました。
しかしその反面、物質的現実に適応しづらいという課題も持っていたのです。

ケイシーは「その人の長所も短所も、惑星の波動からくる」と語っています。


ケイシー流占星術が私たちに教えてくれること

エドガーケイシーは、ライフ・リーディング(人生全体に関わるリーディング)をするとき、冒頭で、

「この魂は、火星と金星を通過して地球にやってきた」

とか、

「この魂は地球に転生する前に、土星で試練と忍耐を学び、木星で慈悲と拡大の力を受け取った。

・・などと語ることが多かったと言います。

ケイシーのリーディングって、“魂の旅の履歴”を語ってるんですよね。

そしてそこから“今、何を選択するか”を導き出すためのツールだと考えていたのです。

彼の視点は、運命論に囚われがちな占星術を、より霊的でダイナミックなものへと変えてくれます。

──これは私たちにとって大きな示唆となるのではないでしょうか。

 
 
>>次回コラムでは、あなたの魂がどの惑星から来たのかを探っていきます。

>>無料でホロスコープ作成はコチラ