惑星間ソジャーン 〜あなたが生まれる前に滞在した惑星はどこ?〜


目次
「惑星間ソジャーン」で読むホロスコープ

クォッカちゃん
惑星間ソジャーン…聞き慣れない言葉だね…

占星術師Yoda
ソジャーンというのは"滞在"という意味。エドガー・ケイシーによると、僕らの魂は転生前にいろんな惑星に滞在してくるらしい。これを"惑星間ソジャーン"と言うんだ。
🔹 惑星間ソジャーンって何?

僕が初めてエドガーケイシーの占星術について知ったのは『魂の占星術』という本だった。
これは翻訳のためか、とても読みづらく、何を言ってるのかサッパリなところも多かったですが、
ケイシーの占星術観を知って、世界観がすっかり変わったのを覚えています。
ケイシーによると、なんと我々は、地球での生を終え、次に地球に転生してくるまでの間、
さまざまな惑星に滞在するというのです。
これを「惑星間ソジャーン」といいます
例えば、こんなリーディングがあります。

エドガーケイシー
この人物は金星と木星の環境に滞在していた経験から、
美や友情への愛、そして理想を広げ、他者を理解しようとする傾向を持っている。
原文:“This entity sojourned in the environs of Venus and Jupiter, hence the love of beauty, of companionship, and that tendency for expansion in ideals and appreciation of others.” ― Edgar Cayce Reading 2454-3

エドガーケイシー
この人物は水星と天王星に滞在していた経験から、並外れて速い理解力と、新しいアイデアを人々のために応用しようとする衝動を得ている。
原文:“This entity has sojourned in Mercury and Uranus, gaining unusual quickness of mind and the urge to use new ideas for the good of many.” ― Edgar Cayce Reading 413-1

エドガーケイシー
この人物は海王星の環境に滞在していた経験から、
神秘的感受性と、香や薫香を愛する傾向、そして見えざる力への気づきを持っている。
原文:“The entity sojourned in the environs of Neptune, bringing mystical sensitivity, a love of perfumes and incense, and awareness of unseen forces.”
― Reading 1714-1
・・どうでしょう? ちょっと驚きですよね…
我々の魂は、地球に転生してくる前に、地球外の惑星に滞在して、学びを得るというのですから。
ケイシーにとって、占星術とは未来を予言する技術ではなく、
魂がどんな意識の領域で学び、今生で何を実践しようとしているか?
を読み取るため技法だったのです。
🔹 …さらに惑星間ソジャーンのリーディング例
🔥 火星のソジャーン(意志と衝動の学び)

エドガーケイシー
この人物は火星に滞在していた経験から、強い意志と行動のエネルギーを持ち、しばしば衝動的に動こうとする傾向がある。この力を自己表現と奉仕に使うとき、魂の成長が起こる。
原文:“This entity sojourned in Mars, thus the forceful nature and the tendency to act upon impulse; yet these should be directed into channels of service.” ― Reading 1438-1
🪐 土星のソジャーン(責任とカルマの学び)

エドガーケイシー
この人物は土星に滞在していた経験から、規律と責任の意識を深く学び、人生の試練を通して霊的成熟を得ようとする傾向を持つ。
原文:“The entity sojourned in Saturn, gaining the understanding of responsibility and discipline; hence the tendency toward self-analysis and patience through trials.” ― Reading 322-2
🌞 太陽のソジャーン(創造と目的の学び)

エドガーケイシー
この人物は太陽の意識領域に滞在していた経験から、生命力に満ち、自らの存在を通して創造性を表そうとする衝動を持っている。目的を見失わないとき、他者に光を与える導き手となる。
原文:“This entity sojourned in the Sun, hence the vital forces and the urge to express the Creative Forces through self-purpose.” ― paraphrased from composite readings
🌍 地球のソジャーン(統合の学び)

エドガーケイシー
そして今、魂は地球という学校に戻り、これまで各惑星で学んだエネルギーを統合する段階にある。
(※ケイシーは「地球は最も厳しく、しかし最も報われる教室」であると述べている)
原文:“Earth is the testing ground where all planetary influences are brought into balance and applied.” ― concept summarized from Cayce’s planetary readings
つまりケイシーにとって、ホロスコープというのは、"魂の履歴書"だったわけだ。
あなたのホロスコープをケイシー流にリーディングしてみる

クォッカちゃん
自分のホロスコープから、ケイシーのいう"惑星間ソジャーン"を読み取ることはできるの?

占星術師Yoda
残念ながら、ケイシー自身はその方法を体系化していない。でも後の占星術研究家たちがケイシーのリーディングを分析して、ホロスコープから惑星間ソジャーンを関連づける研究をしたんだ。
🔹 「強調される惑星」の見つけ方
研究者たちは、次のような指標が重なるほど「その惑星はソジャーン(滞在)が長い=魂の主要科目」と見ます。
- アングル近(ASC/DSC/MC/IC 付近):±5〜10°に惑星があると“目立つ”。
- ステリウム:同一サイン/ハウスに3天体以上集まる。
- 主要アスペクト多数:その惑星が多くの天体と強い角度(0/60/90/120/180)を取る。
- チャート・ルーラー:ASCサインの支配星(例:ASC双子座→水星)が強い位置にある。
- ディスポジターの頂点:最終ディスポジター(Rulershipの鎖の最終点)になっている。
- 品位が高い:ドミサイル/エグザルテーション等の高品位、または減衰でも目立つ表現課題。
- 逆行・スロー/ファスト:内省(逆行)や独特の“使い方”の学びが示唆される。
- 食・ルナリターン周辺:出生直前後の食や強い月相に絡む天体は“人生テーマ”を強調。

占星術師Yoda
指標が3つ以上重なる惑星は、ソジャーンが“主専攻”級。2つなら“副専攻”。
まずはアングル+主要アスペクトから見出すのが手堅いよ。
🔹 アスペクトは「学びの組み合わせ」
角度そのものの吉凶でなく、質どうしの相互作用として読みます。
組み合わせ | 魂的テーマ | 建設的に使うと | 歪みやすい落とし穴 |
---|---|---|---|
水星 × 天王星 | 革新的知性・集合意識と同期 | 直観と論理の融合。新しい考えを社会へ展開。 | 落ち着きのなさ、早合点、関係性の断絶。 |
金星 × 土星 | 愛と責任・成熟した関係性 | 信頼を積み上げる愛。美の持続・職人性。 | 愛の抑圧、自己価値の低評価、冷え込み。 |
木星 × 冥王星 | 信仰と変容・深層の倫理観 | 大義への献身、教育・癒しの牽引力。 | 独善、思想の強圧、力の誇張。 |
火星 × 月 | 感情エネルギーの統御 | 情熱=ケアの原動力。家族や仲間を守る力。 | 衝動爆発、感情の消耗戦、過剰防衛。 |
太陽 × 海王星 | 理想と自己表現の融合 | 霊感ある創造性、癒し・芸術・奉仕。 | 自己境界の希薄化、現実逃避、投影。 |
水星 × 土星 | 思考の鍛錬・構造化 | 研究・編集・設計。言葉に重み。 | 悲観・硬直・自己批判過多。 |
金星 × 天王星 | 自由な愛・美の刷新 | 独創的な審美眼、縛らない関係性。 | 不安定な絆、刺激依存、断続的関係。 |
月 × 海王星 | 共感と霊感・癒し | ケア/アート/音楽的才能、夢の活用。 | 境界喪失、共感疲労、曖昧さの増幅。 |
火星 × 土星 | 意志の鍛錬・持久力 | 長期戦に強い。職人/武道家の集中力。 | フラストレーション、怒りの硬直化。 |
木星 × 天王星 | 飛躍的理解・解放の学び | 思想/科学のブレイクスルー。 | 極端化、理想の暴走、反権威のための反発。 | 太陽 × 土星 | 目的と責任の統合 | 長期的使命感。信頼されるリーダー。 | 自己厳格・自己否定。喜びの枯渇。 |
金星 × 海王星 | 無条件の愛・芸術的霊感 | ヒーリング芸術・奉仕的愛。 | 理想化・依存・現実逃避。 |
水星 × 冥王星 | 真理の深掘り・変容の知性 | 研究/調査/心理学に強み。 | 疑念のループ・強迫的思考。 |
※トライン/セクスタイルは“流れやすい”、スクエア/オポジションは“統合の課題が立ち上がりやすい”といった違いはあるものの、ケイシー流では角度=運命の吉凶ではなく、意識の扱い方に重心を置きます。

クォッカちゃん
自分のアスペクトはどう読めばいいの?

占星術師Yoda
①まず最も強調された惑星を特定。
②その惑星が結ぶ上位3つの主要アスペクトをピックアップ。
③それぞれについて建設的運用/落とし穴を1行ずつ書き出す。
これで“今日から使える自分の魂カリキュラム”が見えてくるよ。
🔹 強調惑星 × 表現領域(ハウスのヒント)
強調惑星 | 出やすい領域の例(ハウスのヒント) |
---|---|
水星 | 学習・執筆・編集・教育(3/6/9ハウス) |
金星 | アート・人間関係・審美・調和(5/7/11) |
火星 | スポーツ・起業・手を動かす仕事(1/6/10) |
木星 | 教育・宗教・法・海外・出版(9/10/11) |
土星 | 管理・長期計画・制度運用(4/8/10) |
天王星 | テック・発明・改革・自由業(10/11) |
海王星 | 音楽・映像・癒し・奉仕(4/8/12) |
冥王星 | 心理・研究・再生・危機管理(8/10/12) |
※あなたの実際のハウス配分に当てはめて読むと、「どの場面でその学びを使うか」が立ち上がります。

クォッカちゃん
ちょっと専門的だけど、僕が転生前に滞在した惑星を調べてみるよ!

占星術師Yoda
うん。いつものリーディングとはまた違った側面が見えてくると思うよ♪