トロピカルな自分、サイデリアルな自分① 〜ホロスコープは二重構造になっている〜


目次
トロピカル vs サイデリアル どっちが正しい?
占星術では、
トロピカル方式 と サイデリアル方式 という二つの方式がありますね。
一般的な西洋占星術では、トロピカル方式を採用しています、
(当サイトのホロスコープ作成でも、すべてトロピカル方式となっています)
インド占星術ではサイデリアル方式が使われています。
今回は2つの方式について考察してみました。
あなたの星座、一個ズレてるかも!?

占星術には、トロピカルとサイデリアルの2つの方式がある。
ここで問題なのは、
トロピカル方式とアイデリアル方式では、星座が約24度ズレる。
例えば、
あなたの太陽星座が、
トロピカル方式で、♋️かに座14度なら、
サイデリアル方式では、♊️ふたご座20度になる。
あなたの太陽星座が、
トロピカル方式で、♍️おとめ座20度なら、
サイデリアル方式では、♌️しし座26度になる。
つまり星座が一個ズレちゃうのです。

クォッカちゃん
かに座だと思って人が、実はふたご座だったり、おひつじ座だと思ってた人が、実はうお座だったりするわけか

占星術師Yoda
これはえらいこっちゃ!だよね。

クォッカちゃん
星座が変わっちゃうと「え、じゃあ今までの私は何だったの?」って戸惑わない?

占星術師Yoda
その気持ちはよくわかるよ。でも心配はいらない。ぼくはトロピカルとサイデリアルは「二重の自己像」だと思ってる。つまり片方を否定するんじゃなくて、両方とも自分のなかにあって、それぞれ役割をもってる。
トロピカルはローカル版の黄道、サイデリアルはグローバル版の黄道
えぇと、トロピカル方式と、サイデリアル方式について、一応カンタンに説明しておきますね。
(やや小難しいかもなので、苦手は人は読み飛ばして大丈夫です💦)
黄道には二つの基準点があります。
トロピカル方式では、太陽が春分の日に昇る位置(春分点)を牡羊座0度に固定します。
つまり「季節のサイクル=地球と太陽の関係」を基準にしているのです。
だからこそ、心理的な傾向や日常生活にピタッと当てはまりやすいのですね。
一方、サイデリアル方式では、実際の星座=恒星の位置を基準にしています。
こちらは「宇宙スケールの座標系」みたいなもの。
だから魂レベルのテーマや、もっと普遍的なアイデンティティを映し出しやすいのです。
つまり、トロピカルは「地球のカレンダー」、サイデリアルは「宇宙のカレンダー」。どちらを使うかによって、同じ太陽の位置も違って見えるわけです。

占星術師Yoda
トロピカル方式は、ローカル版の黄道だとしたら、
サイデリアル方式は、グローバル版の黄道、と考えても良いね。
ホロスコープは二重構造になっていた!?

トロピカル方式は、地球と太陽の関係のみを基準にしているのに対して。
それに対して、サイデリアル方式では、地球と太陽を含むさらに外側の宇宙を基準にしています。
ということは、
上図のようにトロピカル方式の黄道の外側には、サイデリアル方式の黄道がある、
つまり、ホロスコープは二重構造になっている
と考えればスッキリします。
その2つはレイヤーが違うからバッティングしないのです。
社会人としての自分、地球人としての自分
僕らは、いろいろなアイデンティティをもっています。
例えば、
東京都民としての自分、日本人としての自分、アジア人としての自分・・etc
同じように、
トロピカル方式では、社会人としての自分を表し、
サイデリアル方式では、地球人としての自分を表す
・・というように考えてはいかがでしょうか。
日常の心理傾向や、社会的な才能、天職や仕事、金運や恋愛など。これらはすべてローカルなテーマですよね。
ですので、今まで通りトロピカルを採用するほうがシックリくるでしょう。
・・ちょっと想像してみてください。
恋愛や結婚について考えるとき、”地球人としての私とあなたの相性は?” だと、ちょっと広すぎますよね💦
地球人レベルで考えると広すぎる。
社会人レベルで考えるほうが現実的なので、トロピカル方式のほうがシックリくる。
一方で、今後ぼくらが宇宙人たちと交流する頃には、地球人レベルの課題が出てきます。
サイデリアル方式のほうがしっくり来る場面も多くなるかもしれません。

クォッカちゃん
インド占星術では、魂の輪廻転生やカルマ(業)など、ある意味グローバルなテーマを扱うから、サイデリアルが合っているのかもね。

占星術師Yoda
そうだね。あと霊的に成長して意識が拡大していくと、サイデリアルのほうが、その人自身を表すようになるかもしれない。けれどトロピカルな自分も残り続ける。
余談:人類は「ホモ・サピエンス」から「ホモ・ギャクラクティカス」に進化する

宇宙存在のバシャールによると、人類は進化のプロセスにあり、
現在の人類は、「ホモ・サピエンス」ですが、
これからの進化した人類は、「ホモ・ギャラクティカス(銀河の人類)」になるとのこと。
「ホモ・ギャラクティカス」とは、
宇宙的な意識に目覚め、銀河文明の一員として行動できるようになった新しい人類のことです。
そんな時代がやって来たときは、サイデリアル方式のホロスコープが役にたつかもしれませんね
・・さて、今回のコラムでは、
・トロピカルとサイデリアル、どちらの方式も正しいが使う場面が違う
・ホロスコープの黄道12サインは、じつは二重構造になっている
という仮説を書きました。
>>次回のコラムでは、
トロピカルな自分と、サイデリアルな自分を統合してみる試みをしていきます
参考記事: