「当たり前」のなかにあなたの価値があるよ
● 雑談でコンテンツが成立・・?
「スナックラジオ」というラジオ番組が好きでよく聞く。
もともとTR2の頃からリリーフランキーさんの大ファンなのだけど、彼がパーソナリティーを務めていて、
番組内のアシスタントの女性の"バビオさん"こと中光バービー(本名)さんの話がいつも面白い。
毎回、中学生みたいな下ネタで盛り上がっているだけにも聞こえる。
でもなぜかそれがめっちゃおもろい・・
バビさんは卓越した話術はもちろん、彼女の生きてきた道や、恋愛話、友達のことなど、ライフスタイルそのものがおもしろい。
もちろん構成作家がいて台本があって、カンペが出てて、そのほか数えきれないほどの人が関わって番組が成立していること、そしておそらく念入りなリハーサルをしていること、そしてリリーさんやバビさんがトークの天才と言えばそれまでだけど、、
それでも面白さの核心はアドリブの部分にあって、それは台本で再現できるものではないはず。
それは強烈なパーソナリティーから生まれるものであり、だからこそ息をするように、ごく自然におもしろさっていう"価値"を生み出してるように見えるのだろう。
「ふつうの雑談がおもしろくて、それでコンテンツが成立しちゃうなんて〜!! そんなのアリ!?」とおもう。
え?仕事って頑張るものじゃないん? これまでの価値観が揺らぐ・・
● 本当の才能って・・
"才能"っていうと、努力して磨いて、さらに高めて・・というイメージがあったけど、
でもそれは"小手先の才能"にすぎないのかもしれない。
本当の才能って、
本当に表現してあげるべき自分の価値って、
自分の"当たり前"の中にあるのではないか。
リリーさんやバビさんの話を聞いていると、真の才能ってこういうものかもなぁ・・と感じる。
すなわち "自分自身であること" そのこと自体が才能たり得るのだと。
● 当たり前のなかにある価値
"当たり前" の価値は、本人にはなかなか意識しづらい。
それはたとえば、山奥で生まれた人は、山菜が家の周りにいっぱい生えてても、まさかそれをお金を払ってでも食べたい人がいるとは思わないのに似てる。
海沿いで生まれ育った人が、じぶんちの窓がオーシャンビューだと改めて考えたりしないのに似てる。
そんな当たり前すぎて自分ですら気づいていない価値というのが必ずある。
それは自分が"当たり前"にできることかもしれない
それは平凡だと思って生きてきた道かもしれない
なんらかの状況で苦しんで来た人は、いま同じ状況で苦しんでいる人の気持ちがわかる、という価値をすでにもっているのだ。
その価値をちゃんと認識してあげられるかどうか? ちゃんと表現してあげられるかどうか?
きっとそれが "自分らしい人生" とやらを生きるカギをにぎっているのだとおもう。